中村憲剛 (川崎フロンターレ) (c)J.LEAGUE PHOTOS 中村憲剛 (川崎フロンターレ) (c)J.LEAGUE PHOTOS

4試合でリーグ最多12得点を量産する川崎フロンターレと、リーグ最少1失点の鹿島アントラーズが対峙する。Jリーグ最強の矛とJリーグ最強の盾が激突するのだ。

川崎F×鹿島 チケット情報

川崎Fは唯一無敗をキープし、3勝1分で首位に立ち、鹿島は3勝1敗で浦和レッズに次ぐ3位につける。短期決戦の『明治安田生命J1リーグ』1stステージの星取り争いを考えても、重要な90分間となる。

朗報が届いた。得点ランキング3位タイとなる3ゴールをマークする小林悠が3月31日、練習に合流したのだ。3月24日『W杯アジア2次予選』アフガニスタン戦で右足首を負傷したが、幸い軽症だった。先発か、途中出場か、はたまた大事を取るかは指揮官の判断だが、背番号11が長期離脱せずに済み、ホッと胸をなでおろした川崎Fサポーターも多いことだろう。

小林を温存する形となっても、心配は無用だ。同じく3ゴールを挙げるMF中村憲剛がキレキレである。ゲームコントロールとラストパスに定評がある中村は今季、よりゴールに直結したプレーを見せている。FW森本貴幸も、新加入ながら周囲と息の合ったコンビネーションを披露する。そして、3年連続得点王・大久保嘉人は相変わらずシュートの雨を降らしている。川崎Fの攻撃力は今季も、いや昨季以上に強烈である。

鹿島はゴール数こそ川崎Fの3分の1だが、守備は6失点の川崎Fとレベルの違いを見せ付ける。2トップの金崎夢生&赤崎秀平がハイプレスをかけ、ボランチの小笠原満男&柴崎岳がボールを絡め取る。中盤の底を破られても、スピードと高さ、フィジカルの強さで秀でたCBコンビが控える。昌子源と植田直通はコンビネーションだけではなく、高い個の力でボールを跳ね返す。GK・曽ヶ端準も安定したパフォーマンスを維持している。

また、伝統の勝負強さも武器である。相手ペースの時でも、弱気にラインを下げず、守備ブロックを形成し、あえて相手にボールを回させる。相手ボールを監視し、ミスをすればカウンター一閃。一気にゴールへ向かう。速攻だけではなく、相手陣形のギャップができるまで、シンプルにボールを回し、遅攻からもチャンスを伺う。3得点の金崎の存在も心強い。

打ち合い上等で相手をねじ伏せる川崎Fか、チャンスが少なくてもペースを握られても勝ち切る鹿島か。『明治安田J1』1stステージ第5節・川崎F×鹿島は4月2日(土)・等々力陸上競技場にてキックオフ。試合当日は好評企画『イッツァスモウワールド』を開催。武蔵川親方(第67代横綱・武蔵丸)による始球式をはじめ、握手会や力士に子どもが挑戦する相撲対決、国技館名物の焼き鳥、あんみつ、力士がついた餅の販売など、イベントがズラリ。チケット発売中。