(写真左より)フリオ・ラマス日本代表ヘッドコーチ、渡邊雄太、馬場雄大

確かな自信と克服すべき課題の両方を手にした有意義な40分間となった。8月22日、世界ランキング5位のアルゼンチン代表と対峙したバスケットボール日本代表AKATSUKI FIVEの話である。

【チケット情報はこちら】

さいたまスーパーアリーナに1万6211人を集めた一戦は、八村塁の先制シュート、強烈ダンクの連続得点で幕開けとなった。しかし、終盤に3連続で3ポイントシュートを決めるなど地力で優るアルゼンチンがエンジンをかけ、第1クォーターを23-30で終える。

第2Qもアルゼンチンは6本の3Pをマークするなど試合を優位に進め、残り5.2秒で50-56となるも、馬場雄大は諦めず。速攻から残り0秒でシュートをズバリ。さらにバスケットカウントも決めて53-56と会場のボルテージをヒートアップさせる。

第3Qも日本代表は食らい付いていく。開始早々八村の3P、さらに渡邊雄太の連続得点でついにアルゼンチンをとらえ、59-58と逆転。さらにアルゼンチンにひっくり返されるも、77-83と100得点ペースのハイテンポに何とか付いていく。

だが、日本の粘りも最終第4Q終盤で終わる。アルゼンチンは速いパス回しやフェイントを駆使してフリーでシュートを放ち、じわじわと点差を広げていく。終わってみれば93-108。最終Q中盤まで日本が「もしや!」と思わせる善戦ぶりを見せるも、最終的にはアルゼンチから余裕を奪うまでには至らなかった。

試合後、チーム最多23得点の八村が「出だしはまあまあだったが、途中からアルゼンチンの強さが出てきた。経験の差でやられたイメージ。あっちは決めるべきところを決めて、こっちは決められなかった」と反省の弁を述べれば、プレー時間を伸ばしている渡邊は「アルゼンチンを相手に戦えた時間もあったが、最後は世界の強豪との差を見せ付けられた。ただ、この経験をもとに成長していけば『W杯』でも戦っていける」と前を向いた。さらにチーム2位の17得点をマークした馬場も「今まではいいアタックをしても、ターンオーバーをやらかして、プラスマイナスゼロになっていたが、今は冷静にやれている。自分を客観視できているので、ターンオーバーの減少につながっている」と自信を深めた。

また、母国を相手にしたフリオ・ラマスヘッドコーチは「3Pを28本中16本決められた。そこが一番の敗因。『W杯』に向けてディフェンスをまだまだ修正する必要がある」と課題を挙げた。

日本代表は8月24日(土)にドイツ戦、25日(日)にチュニジア戦をさいたまスーパーアリーナにて開催。各日とも『バスケットボール女子日本代表国際試合 三井不動産カップ2019(埼玉大会)』女子日本代表×女子チャイニーズ・タイペイ代表も実施。24日(土)のチケットは予定枚数終了、25日(日)のチケットのみ発売中。