韓国を代表する演劇の街として知られるソウル・大学路(テハンノ)では、160にも及ぶ劇場で1年を通してさまざまな公演を見ることができる。

9~10月はそんな公演の中から、韓国オリジナルのミュージカルやストレートプレイ、ノンバーバルのパフォーマンスなどが、外国人にも気軽に楽しめるフェスティバル「ウェルカム大学路」が開催される。

一昨年から規模を拡大して行われているこのフェスの目玉の一つが、ミュージカル俳優のファンミーティング。今年は現在注目度満点のイ・ギュヒョンが登場するとあって、今から期待が高まっている。

高い演技力から“カメレオン俳優”と呼ばれる実力派

イ・ギュヒョンは舞台を中心に活動しながら、近年話題のドラマで作品ごとにまったく違うキャラクターを演じ、その高い演技力から“カメレオン俳優”と呼ばれる実力派。

演技だけでなく歌の実力にも定評がある彼の、これまでのバイオグラフィーには『パルレ』『グルーミング・デイ(死と賛美)』『女神様が見ている』など、大学路ミュージカルを代表するヒット作がずらりと並ぶ。最近では30年代の文人たちの愛と青春を描いたミュージカル『ファンレター』が評判となった。

1983年生まれのイ・ギュヒョンが、初めて演劇に触れたのは中学3年生の時に参加した教会劇だった。これで演技の面白さに目覚めて俳優を目指し、大学の演劇科に進学。大学では誰もが一目置くほど真剣に演技を学んで、イタリアで声楽教育の博士号を取った叔母から歌を習って学生時代から舞台で活動した。

’07年には映画会社に売り込みを始めたが、オーディションを受ける機会すらなかなか得られなかったという。そんな中で’09年、『彼とわたしの漂流日記』に声だけの出演を果たし、舞台では『パルレ』の主役に抜擢された。

多彩な公演やパフォーマンスが楽しめる

医師ヨハン ©SBS

その後、多くのミュージカルで活躍を始めた彼が、幅広く認知されるようになったのは’17年のドラマ『刑務所のルールブック』で麻薬中毒の受刑者を演じてから。気が弱そうだが空気が読めずに感情のまま行動するキャラクターで強い印象を残した。

このドラマと前後して『秘密の森』や『ライフ』に出演していたことや、『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』(’16)で一見優しげな妻殺しの夫を演じていたことなどがあらためて話題になった。

現在はチソン主演のドラマ『医師ヨハン』で彼と対立する検事役で存在感を示し、主役級へと飛躍中。さらにはドラマと並行して、8月から開幕したミュージカル『シラノ』の主演として舞台にも立っている。

『ナンソル』

「ウェルカム大学路」では、旬の俳優イ・ギュヒョンが登場するファンミーティングのほかにも、注目のミュージカル俳優が出演する公演が行われる。

かつてイ・ギュヒョンも出演した『マイバケットリスト』をはじめ、夫婦愛を描いた『YOU&IT』、朝鮮時代を背景とした『ナンソル』や『世宗、1446-興民楽コンサート』、洗練された舞踊が堪能できる『ダークネスプムバ』など、そのジャンルも多彩。足を運ぶだけで見られる無料ステージや気軽に参加できる野外パフォーマンスなど、思い思いに楽しめるプログラムが多数用意されている。

イベント情報

ウェルカム大学路
日時:2019年9月2日(月)~10月27日(日)
場所:大学路、および鍾路の一角

イ・ギュヒョン 韓流ミュージカルファンミーティング
日程:2019年10月21日(月)
場所:YES24 ステージ2館
※公演時間とチケットの詳細は公式サイトをご確認ください。

雑誌「韓流ぴあ」ブレーン・ライター兼編集者。韓国エンターテイメントの魅力に目覚めて20年。俳優の取材をはじめとする韓国エンタメの仕事をしつつ、日本の俳優本などを編集する現在。生活の大部分を韓国ドラマ・映画・ミュージカル・音楽・バラエティ鑑賞に費やしています。

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