撮影:坂口正光

初のアリーナツアー、象徴的だったシーンは?

SHINeeのテミンが8月12日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで、初のアリーナツアー「TAEMIN ARENA TOUR 2019 ~X™~」最終公演を迎えた。

SHINeeのメンバーの中から先陣を切って『さよならひとり』で日本ソロ・デビューを果たしてから4度目の夏。

一昨年の日本武道館での初ソロステージや昨年のホールツアーから今年のアリーナツアーへと着実にステップアップを重ね、本ツアーでは6月8日の北海道真駒内セキスイハイムアイスアリーナからスタートし、全国7カ所17公演で15万人を動員した。

撮影:田中聖太郎

このツアーで象徴的だったシーンは、オープニングとエンディングだ。

1曲目の『TIGER』の前、アカペラでテミンの歌声が聴こえると、そこに徐々にリズムが加わってゆき、彼本人が登場する。

ほんの短い時間を彩るその曲は、彼の韓国ソロ・デビューアルバムと同タイトルで1曲目に収録されている『Ace』だ。

ステージ奈落から上がってくる様は、まさに“Ace登場!”というオーラに包まれていた。

しかも、このオープニングのためだけに純白のローブをまとっているのだが、まさにそこには王子の風格、Aceの風格が漂っているのだ。

撮影:田中聖太郎

そしてアンコールの最後、ライブのエンディングを飾ったのは、韓国で“テミン・スタイル”を確立した『Danger』だった。

しかもイントロがSHINeeの代表曲『Sherlock』でマッシュアップされているというアレンジのもの。

公の場では必ず「SHINeeのテミンです」と名乗る彼にとって、SHINeeがあるからこそのソロ活動なのだろう。

SHINeeのテミンであることこそがアイデンティティだということを、改めて示してくれた気がした。

撮影:坂口正光

“大人の男としてのテミン”が強調されたツアー

セットリストは、昨年末にリリースされた日本1stアルバム『TAEMIN』の収録曲を中心に、前半には韓国曲を多目に固めてパフォーマンスで魅了し、後半にはテミンのボーカル力が感じられる日本語のバラード曲でじっくりと歌を聴かせるセクションを設けており、彼の魅力を遺憾なく発揮できる構成になっていた。

そして、俯瞰で見てみると、前回の『TAEMIN Japan 1st TOUR ~SIRIUS~』がテミンのアーティスティックな面を強調するツアーだったとしたら、今回は、“大人の男としてのテミン”が強調されたツアーだったといえるのではないだろうか。

天井から純白のシフォンがカーテンのように垂らされた『Play Me』では、女性ダンサーと布越しに交感するが、それはまるで意中の女性に対して畏敬の念を抱く歌詞のように幻想的。

そして8月28日にリリースされる日本3rdミニアルバム『FAMOUS』に収録される新曲『Slave』では、テミンを囲む檻のようなセットが作られ、その檻の外側で踊っていた女性ダンサーが檻に入り込むと、テミンと濃厚なダンスを繰り広げる。

普通なら「キャー!」という悲鳴が上がりそうな場面だが、あまりの美しさに、そんな声を上げることさえも忘れて見入ってしまうことになるのが不思議だ。