安定期のないマタニティライフ、そして未知の双子育児。喜びと不安でドッキドキの毎日でしょうか。

自分の身体の中で心臓が2つならず3つも脈打っているのですもの、そりゃドキドキもしますよね!(笑)

現役双子ママライターが、双子育児にまつわるFAQ(よくある質問)をまとめてみました。

“赤ちゃんたちが下がっちゃうから、安静第一でとにかく動けない”そんな時に、ゴロゴロしながら不安や疑問を解くきっかけを見つけてもらえたらうれしいです:)

「いっぺんにふたり、夫婦だけでもなんとかなる?」

まずママは退院後、とりわけ新生児期(産後約1カ月間)は、ふたりの赤ちゃんのお世話以外はほとんど何もできないと考えてください。

多胎妊娠・出産は、通常の単胎と比べて母体への負担が大きく、加えて“泣く→おむつ替え→授乳→あやす→寝かす→もうひとりが泣く”の無限スパイラルで、産後のママの身体はへろへろになっています。赤ちゃんたちのお世話にわずかでも間隙ができたら、自分の身体を最優先に休めましょう!

つまり、パパが家事の“すべて”を担当することができれば、夫婦だけでもなんとかなる、かもしれません。家事の“すべて”というのは、赤ちゃんも含む家族全員分の洗濯、掃除、3度の食事の支度・片付け、倍速でなくなるオムツ等の補充も含めた一切の買い物、ぜーんぶ、です。

もちろんそこに、在宅中の授乳やオムツ替え、沐浴、夜泣きへの対応が加わります。
ママと赤ちゃんたちが3人同時に退院できるとは限らないため、パパかママのどちらかが産院に通わなくてはいけなくなる可能性も考慮しておく必要があるでしょう。
赤ちゃんのひとりを急きょ病院へ連れてゆかなければならない、ひょっとするとそういった状況もあるかもしれません。

パパが仕事で忙しく「そんなの到底無理なんですけど」というご家庭もあると思います(我が家がそうでした)。そうであれば家族や親せき、友人で、毎日の家事全般&育児をフォローしてくれる人を見つけてください。

家族以外でも、頼るべき場所はいろいろ

とはいっても産後のママがストレスを感じてしまっては却ってよくないので、頼みにくければ(または頼みたくなければ)家事代行サービスを利用する方法もあります。
自治体で産前産後の家事・育児についてヘルパーさんを割引派遣してくれるシステムもあるので、ぜひ調べて事前に(生まれてからではその時間を作ることすら難しい!)登録しておいてください。

併せてお役所から、地域の双子サークル等のご案内をもらっておくのもいいでしょう。
先輩双子ママや、同じく双子を育てるママ友と、生きた情報交換ができるルートは貴重です。また急な通院等に備えて、一時預かりをお願いできる保育施設情報などもあれば、なおよしですね。

大切なことをもうひとつ。
ご自宅のそばに、産科や助産院、出張助産師さんや小児科など、何かあった時に頼れる専門家や専門機関を確保しておきましょう。
多胎の場合、母子とも産後にトラブルが起きることが少なくなく、さらに出産時の受け入れ医療機関が限られているため、産院と自宅が離れているご家庭も多いことでしょう。

子どもに関する相談はもちろん、例えば乳腺炎等、ママの身体に異変が生じた場合、赤ちゃんふたりを抱えて遠方の病院まで出掛けてゆくのは至難の業ですし、何よりすぐ駆け込める場所があることは安心にもつながります。