「PDF 楽譜認識エンジン」の搭載で自動演奏を可能にした

河合楽器製作所は、4月27日、PDF楽譜を認識して自動演奏するiPadアプリ「PDF ミュージシャン」を「App Store」で発売した。価格は1700円で、5月末までは、キャンペーン価格の850円で提供する。機能を制限した無料版「PDF ミュージシャン Free」も同時にリリースした。

「PDF 楽譜認識エンジン」によって、電子楽譜の表示だけでなく自動演奏を実現した楽譜ビューアアプリ。iOS 4.0以降に対応する。

インターネット上で手に入るPDF楽譜を直接アプリ上で検索してダウンロードできるほか、スコアメーカーや他の音楽ソフトで作成してPDF化した楽譜を、DropboxやiTunesなどを通じて取り込むことができる。取り込んだPDFは、「PDF 楽譜認識エンジン」で認識し、演奏データに自動変換する。特にテキスト形式のPDFで高い認識率を実現した。

演奏を聞きながら、相対テンポ、メトロノーム、トランスポーズ、音色などを自由に変更できる。また、iPadを横向きにして譜面台に置けば、演奏中に次の段落まで見渡せる上下2段の楽譜表示に自動的に切り替わる。演奏の進行に合わせて自動的に楽譜がめくられていくので、自分で譜めくりすることなくピアノなど楽器の練習に集中できる。

そのほか、練習したいパートの音だけを鳴らさない「マイナスワン」、見たいパートを中心に表示する「フォーカス設定」、タッチ操作で特定の音を確認する「なぞり演奏」や「ポイント発音」など、さまざまな音楽シーンに対応する。

無料版「PDF ミュージシャン Free」は、「1頁のみ認識・演奏」「ライブラリ登録は3曲まで」「サンプル楽譜は4曲のみ添付」など、機能に制限がある。

・「PDF ミュージシャン」(有料版)をダウンロード

・「PDF ミュージシャン Free」(無料版)をダウンロード