『モヒカン故郷に帰る』主演の松田龍平

沖田修一監督がオリジナル脚本でメガホンをとった『モヒカン故郷に帰る』の初日舞台あいさつが4月9日に、東京・テアトル新宿で行われ、沖田監督をはじめ、主演の松田龍平、柄本明、前田敦子、もたいまさこ、千葉雄大が登壇した。

舞台あいさつ/その他の写真

恋人の妊娠をきっかけに、7年ぶり故郷・戸鼻島(とびじま)に戻った売れないバンドマンが、がんで余命わずかだと判明した父親のために、空回りしながらも奮闘する。広島・瀬戸内海に浮かぶ四国でオールロケを敢行。広島での先行上映を経て、同日から全国で封切られた。

劇中で“デス声絶叫”を披露している松田が、「のどをつぶして、3日くらい声が出なかった」と明かすと、沖田監督は「のどがつぶれないか心配だった」と涼しい顔。父親役の柄本は、パジャマ姿で屋外の撮影に臨み「あれは寒かった!」と訴えれば、沖田監督は「柄本さんがあの入院着がいいとおっしゃっていたので…」と返すなど、映画そのままの和やかなトークが繰り広げられた。

松田と千葉は兄弟役で共演し「優しい雰囲気で微笑みかけてくれるから、こっちもちょっかい出したくなるんですよ」(松田)、「すごく優しく話しかけてくださり、自然と心が開けた」(千葉)と相思相愛。さらに親交を深めたい千葉が「次は裸の付き合いがしたい」と話すと、松田も「じゃあサウナ行こうよ」とすっかり乗り気だった。

主人公の恋人を演じた前田は「うれしかったですね。女性なら着たいものですから」と結婚式のシーンで着用した純白のウェディングドレスに思わずウットリ。「すてきだなと思いました。シーン自体もアットホームでいい雰囲気だった」(松田)、「デコルテが美しくて、見とれちゃいました」(千葉)と男性陣も、前田のドレス姿を絶賛していた。

『モヒカン故郷に帰る』
公開中

取材・文・写真:内田 涼