左から 音月桂、舞羽美海 左から 音月桂、舞羽美海

宝塚歌劇雪組の東京公演『ドン・カルロス』/『Shining Rhythm!』が4月27日、東京宝塚劇場にて開幕する。主演は先ごろ卒業を発表した雪組トップスター音月桂。同日、公開舞台稽古が行われ、音月と娘役トップスター舞羽美海が会見にも応じた。

作品はミュージカル『ドン・カルロス』と、レビュー『Shining Rhythm!』の2本立て。前半の『ドン・カルロス』は16世紀のスペインを舞台に、王子ドン・カルロスを主人公に、愛と政治、陰謀などが絡み合うドラマチックな物語。爽やかで誠実な王子は、笑顔の似合う音月にぴったり。アカペラやハンドダンスなど、宝塚にはめずらしいチャレンジも、一体感のある雪組の面々が見事に魅せていた。一方の『Shining Rhythm!』は様々なスタイルの音楽、ダンスをパワフルに展開していくダンシング・ショー。どちらも後味の良い、明るい作品になっている。

舞台稽古後の会見では、音月が「愛に溢れたお芝居と、みんながタイトル通りキラキラ輝いているショーで、“ザ・タカラヅカ”といったような2本立てです。初めて宝塚をご覧いただく方でも、すごく素晴らしい世界だなと何度もでも観に来たくなるような作品」とアピール。また、宝塚卒業を発表したが「卒業まではまだ8か月ありますので、それまでに雪組が宝塚の全5組の中で一番輝けるようにひっぱっていきたいと思います!」と明るく語り、「(トップ就任から)この1年、本当に充実していました。雪組みんなの魅力がどんどん増しているのが一緒にいても感じていますし、私もその力に背中を押してもらって一緒に成長できているんじゃないかなと思う」と話した。舞羽も「音月さんを中心にすごく今、雪組がひとつになっています。全員が桂さんの背中をみて何かを学ぼうと、向上心をもって舞台に立っています」と雪組の魅力を話していた。

公演は同所にて、5月27日(日)まで。チケットは発売中。なお、音月のラストステージとなる次回公演は『JIN-仁-』/『GOLD SPARK!-この一瞬を永遠に-』で、10月12日(金)から11月12日(月)に兵庫・宝塚大劇場、11月23日(金・祝)から12月24日(月・祝)に東京宝塚劇場で行われる。