初来日したレイチェル・マクアダムス

 アカデミー賞作品賞と脚本賞を受賞した映画『スポットライト 世紀のスクープ』記者会見が14日、東京都内で行われ、初来日となる出演者のレイチェル・マクアダムスが出席した。

 この映画は、数十人もの神父による児童への性的虐待をカトリック教会が組織ぐるみで隠ぺいしてきた衝撃のスキャンダルを暴き、ピューリッツァー賞を受賞したボストン・グローブ紙の調査報道チームの軌跡を映画化したもの。

 チームで唯一の女性記者サーシャ・ファイファーを演じたレイチェルは、「(役作りにあたって)ジャーナリストやジャーナリズムをどのように分析したか、ファッション以外での思いを」と冗談交じりに問われると「確かにジャーナリストにとってファッションはそんなに重要なことではないと、役を演じて知りました。Tシャツにパンツで撮影できる役どころは、女優として新鮮でとても居心地のいいものでした」と笑わせた。

 さらに「(ジャーナリストというのは)簡単にはいかない、一筋縄ではいかないお仕事だと知りました。作品を見ていただいて(アカデミー賞にノミネートされたり大きな話題になったことで)どんどん勢いづいていく中で、文字通り彼らにスポットライトが当てられたことがうれしい」と使命感と喜びを語り、「どんな言葉を尽くしても足りないくらい重要な仕事だと思っています」とジャーナリズムの重要性を説いた。

 キャスト陣についても「私のキャリアの中でもっとも素晴らしいキャストが集結した作品。サーシャさんも私もチームでは唯一の女性で一番若かったけど、何かが違うという気持ちは一切感じることなく(チームでのコミュニケーションが)等しい現場でした」とチームワークの良さを振り返った。また、今回が初来日のため「京都に行きたい。自然に触れたい」とスタッフに語っていたという。

 映画は4月15日からTOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー。

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