子どもって絵本が大好きですよね。想像力や感情が豊かになったり、子どもとママの心が安定するなど、いいことづくし。毎日子どもに読み聞かせをしているというママもいるのでは?

絵本と一口に言っても、様々なジャンルのものがあります。例えば、名作や創作のストーリーのフィクション絵本。それから、身近な自然や科学をテーマとした科学絵本、写真やイラストを楽しむ図鑑のようなノンフィクション絵本です。

読み聞かせの定番というと、やはりストーリーを楽しむ絵本が多いですが、小さい頃から、自然や科学に触れていることで、将来”勉強好きな子”に成長してくれるかもしれません。

そこで今回は、小さい頃からノンフィクション絵本に触れることで勉強好きな子になる理由について、元幼稚園教諭の林智代乃さんに聞いてみました。

勉強好きな子になるためのキーワードは“好奇心”と“探究心”

(1)自然への興味を持つことで、好奇心がぐんぐん育つ

林さんによると、「ストーリーものは、”想像力”や”感性”が育つので、それはそれで触れていきたいですが、ノンフィクションものは、”事実”を知る事で、”好奇心”を育ててくれるというメリットがあります。」とのこと。さらに、林さんは、「知識という事実が情報としてないと、なぜ?どうして?という感情や疑問が湧いてきません。」と続けます。確かに、噴水を知らない子は、”水が上に上がること”を不思議に思わないですよね。

身近なものは全て科学と繋がっています。ノンフィクション絵本を取り入れることで、ストーリーものの絵本からは得られない”事実”を得ることができます。”事実”を知ることで、不思議だな、なぜだろう?という気持ちがうまれ、好奇心を引き出してくれるのだとか。取り入れる時期の目安は、「なぜ?」「どうして?」が増えてきた頃です。

(2)もっと知りたい!という探究心を育てる

お話もできるようになって、興味の方向もはっきりしてきた2~3歳くらいの子は、実は図鑑が大好き。周囲への好奇心が高まるこの時期に図鑑を取り入れてみるのはいかがでしょうか?

実際に林さんもお子さんが2歳のころから図鑑を取り入れているとのことですが、図鑑は情報と知識を得るものという感覚が自然と育っていて、わからないことがあると”調べてみよう”と、自宅や図書館などで自ら図鑑を手にしてくれるようになったそうです。

わからないことを調べることで、知りたかったことが分かるだけでなく、他にもわからないことがでてきますよね。それを繰り返すことで、もっと知りたいという探究心も刺激してくれます。ポケットタイプの図鑑もありますので、お出かけのお供に取り入れてみてはいかがでしょうか。

幼児期は、好奇心や探究心がぐんぐん育つ時期ですので、ここでしっかり伸ばしておくと、学ぶことは楽しいと感じるようになり、勉強好きな子に成長します。

さらに、「5歳くらいからは、科学や知識の本に積極的に触れてほしい」と林さん。そうすることで、筋道を立てて考えられる力がつくので、問題解決力の土台にもなっていくのだとか。

ぜひ、取り入れたいですね!