久保建英 (C)スエイシナオヨシ

3か月ぶりに日本のピッチに立つ久保建英はどんな進化を見せるのか。『キリンチャレンジカップ2019』パラグアイ戦、『2022ワールドカップ アジア2次予選』ミャンマー戦に臨む日本代表メンバーに久保は名を連ねた。森保一監督が「これまで代表監督に就任してからのベストメンバーということで選考した」中に選ばれたのだ。

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3か月前、6月5日・豊田スタジアムでの『キリンチャレンジカップ』トリニダード・トバゴ戦で森保監督は久保をベンチ外に置いた。「久保に対する期待はひしひしと感じている。私も普段のクラブでの活動、そして今回初めてA代表の練習で見て、十分にA代表でも戦えると思っている。ピッチの上に立たせて、みなさんの期待に応えたい気持ちは私にもある。ただ、まだ18歳になったばかり。今季は試合に出続け、さらにここにきて移籍報道と、色んなプレッシャーがかかっている。だから少し緊張を緩めてあげたい。久保だけではなく、選手たちは日本の宝。その宝をどう成長させていくか。ベストの道を探っていきたい」と配慮した。

その4日後に途中出場で23分間の代表デビューを果たすと、ワンタッチで決定機を演出したり、独特のリズムのドリブルでゴール前へ侵入したり、普段通りの久保のプレーを披露。試合後、指揮官も「伸び伸びと自分の特徴を生かしてプレーしてくれたし、周りの選手ともスムーズに連係・連動できる。彼の持っている技術や賢さという部分は出ていた」と称えた。

国際Aマッチデビュー直後のビッグトーナメント『コパ・アメリカ』でも、決定機を演出するパスを連発。わずか代表デビューから1週間強で攻撃の中心を担ったのだ。

スペインの地でも久保は自らの力で道を切り開いた。レアル・マドリードは当初、Bチーム・カスティージャで経験を積ませる青写真を描いていたが、久保の才能を目の当たりにし、マジョルカへのレンタル移籍を決断。『リーガ・エスパニョーラ』の実践の中でその才能を磨く形に方向転換したのだった。

長足の進歩を見せる18歳に、森保監督の要求も高くなった。メンバー選出会見で「期待することは日本のために自分の持っているものすべてを出し切る。彼自身もっともっと成長するためにギラギラしているものを出してもらえれば」と言及した。

高まる期待を一身に受ける本人も、代表合流後「選んでもらい非常に光栄なこと。あとはその力を自分が証明するしかない」と意気込んだ。

日本代表は9月5日(木)・茨城県立カシマサッカースタジアムにて『キリンチャレンジカップ』パラグアイ代表と対戦。10日(火)にはアウェイでの『W杯アジア2次予選』初陣のミャンマー戦に臨む。明日のチケットは発売中。