ただ、多くのお客さんが集中してしまう時期なので、宿側としても仕方のない対応といえます。ですので、問題は「こういった同時期に多くのお客さんが一点集中で観光に出てしまうこと」とアトキンソンさんは指摘します。

「私は、日本が観光立国を目指すなら、ゴールデンウィークを廃止したほうがいいと考えています。世界で5番目に祝日が多い日本は、国内観光客が一時期に集中する傾向が顕著です。これは、観光ビジネスにとっては大きな障害となります。

ゴールデンウィークの廃止によって国内観光客が均されれば、もっと大胆な設備投資ができ、観光業が産業として成立しやすくなるはずなのです」デービッド・アトキンソン 新・観光立国論

休みが集中し、観光地にお客さんが集中してしまう煩わしさは、我々も薄々感づいていること。2020年の東京オリンピックまであと4年。このままではせっかく日本が観光立国として世界にアピールするチャンスをふいにしてしまいます。あぐらをかいている場合ではありませんね。

皆さんは一点集中してしまうゴールデンウィークについてどうお考えですか?