チャン・グンソク 『テバク』(原題)
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『テバク』は時代劇だけに、たくさんの魅力的なキャラクターが登場。テギル自身、朝鮮王朝第19代王・粛宗と淑嬪崔氏(=トンイ)との間に生まれた架空の王子。幼いころはギャンブラーに育てられるが、成人後、自らの出生の秘密を知る。日本でも大ヒットを飛ばした『トンイ』の時代で、しかもトンイの息子! という設定はある意味、興味深いキャラクターだ。その他にも登場するキャラクターは魅力的に描かれている。

「チョン・グァンリョルさんが演じる悪役イ・インジャにも惹かれますし、ヨ・ジングさんが演じるヨニングンも魅力的ですね。『王になれない王の息子、ヨニングン』と『生きてはいけない王の息子、テギル』は対照的なキャラクター。そんなところにも好奇心が湧いています。これからテギルとヨニングンがどのように対立していくのか、僕自身も楽しみです」

実は前作『キレイな男』出演後は大学院に進学していた。これまで忙しく活動していた彼にとってどのような時間だったのだろうか?

「僕自身を見つめ直すことのできる時間だったと思います。振り返ってみると、僕の20代は本当に余裕がなかったし、あっという間に過ぎていったようです。その中で逃したものがあるのではないか? そして、自分が後悔しないためには何を学ぶべきか? こうしたことを考えたとき、俳優の姿、歌手の姿よりも大学で勉強をしたときの感覚が大きな安定感をもたらしてくれました。自分が好きな映画演出を専攻して短編映画を撮って、友達と一緒に学生生活を送り、俳優としての人生とはまた違う自由な気分を感じることができる時間でした。自分を振り返ることのできる時間だったと思います。その時間の中で20代を締めくくり、30代を迎えました」

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