日本放送協会(NHK)とパナソニックは、4月27日、次世代のテレビジョン放送サービス「スーパーハイビジョン(SHV)」用の145インチプラズマディスプレイパネル(PDP)を共同で開発したと発表した。自発光・直視型のSHVディスプレイの開発は世界で初めて。

PDPは、大画面化が比較的容易で、また、速い動きに追随する動画表示性能、高コントラスト、広視野角などの特徴がある。一方で、走査線数が増大すると画面がちらつくなど、不安定になりやすいという課題があった。NHKとパナソニックは、画面の垂直方向に並ぶ複数の画素を同時に走査表示し、パネル全体の映像表示を安定化させる新たなパネル駆動方式を共同開発し、走査線が4000本級のパネルでもちらつきのない安定した映像表示を可能にした。145インチの超大画面パネルで、横7680×縦4320画素のSHVの圧倒的な臨場感を表現する。

開発したディスプレイは、5月24~27日にNHK放送技術研究所で一般公開する。また、6月3~8日に米国で開催する国際会議「The SID International Symposium」で報告する予定。