熊本地震で、私達はまた、日本が地震大国であることを思い知らされました。被災された皆様には、心からお見舞い申し上げます。

地震は決して他人事ではなく、いつどこで起こっても不思議ではありません。地震の備えはできているでしょうか?

今日は、『グローバル社会に生きるこどものための-6歳までに身に付けさせたい-しつけと習慣』の著者で、阪神淡路大震災で被災した経験のある平川裕貴が、地震に遭遇した時に役立つ日頃の習慣と備えについてお話しします。

普段から習慣づけておきたいこと

筆者が地震に遭遇した時、日頃から習慣だったことで「助かった!」と思ったことがいくつかあります。日々の忙しい生活の中で、常に地震に遭遇することなど考えていられませんし、また実際地震に遭遇した場合は、冷静な判断ができる状態ではありません。

ですから、防災対策をまったく別次元で考えるのではなく、常日頃の習慣にしてしまうことをお勧めします。

寝間着の上から羽織れるものをベッドのそばに置いておく

阪神淡路大震災は真冬でした。筆者は就寝時、必ず手の届くところにカーディガンを置いています。家が壊れたり、家具が倒れてすぐに着替えを取り出せない可能性もありますから、夏でも薄いカーディガンなどをそばに置いておきましょう。

筆者は震災後、いかにも寝間着というものではなく、室内着で寝るようになりました。

室内履きを置いておく

室内でスリッパを履いている家庭は多いでしょうが、仮に日中履くことがないとしても、就寝時にはベッドのそばに置いておきましょう。ガラスのかけらなどで怪我をするのを防げます。

地震では食器などが床に散乱し足の踏み場もなくなります。怪我をしても十分な手当てができる状態ではありませんし、足の裏の怪我はその後の行動に支障をきたします。子どもがいればなおさらです。

枕元にスマホ、懐中電灯を置いておく

スマホに懐中電灯機能もついていますが、停電が長引く可能性が高いので、別に懐中電灯も用意しておきましょう。懐中電灯は、両手が使えるように首からぶら下げる紐をつけておくか、ヘッドライト式のものを用意しておくと両手が使えて便利です。

余談ですが、筆者がCAだった頃は、首からかけられるように紐をつけた懐中電灯がCAの必需品でした。