「myPRO-洗濯機 WE170V」と「myPRO-乾燥機 TE1120」

エレクトロラックス・ジャパンは4月26日、“セミプロ”向けに洗濯機を発売し、市場を開拓していくと発表した。2016年1月から業務用市場向けに販売していた脱水洗濯機・乾燥機「myPRO」を、SOHO、一般ユーザー向けに販売する。まずは4月26日から二子玉川 蔦屋家電で先行予約を受け付け、6月上旬に発売する。

業務用ランドリー/厨房機器を販売するエレクトロラックスプロフェッショナルで日本・韓国地域代表を務める浅井伸宏氏が、日本とワールドワイドでの販売構成比について説明した。「ワールドワイドでは白物家電が87%、クリーナーを含む小物家電が8%、業務向けが5%と白物家電の構成比が高い。対して日本市場では、エルゴラビートを含む白物家電が43%、業務向けが42%、白物家電が15%」と説明し、国内市場では小物家電と業務向けが主軸であることが分かった。

業務用洗濯機は、コインランドリーを始め、病院や看護施設などで使われている。「myPRO」は、業務用洗濯機ほどの洗浄力を求めていないが、家庭用洗濯機では不満な小規模の病院や施設、ホテル、ヘアサロン、エステサロンなどを狙った“セミプロ”向けモデルだ。

「日本で、セミプロ向け洗濯機市場はまだ存在していない。ドイツでは約30万台の市場規模になっているので、日本でも20~25万台ぐらいの需要があるはず」と浅井氏は説明した。

●洗濯機・乾燥機「myPRO」、単体販売も

「myPRO-洗濯機 WE170V」は、容量8kgで、80℃除菌洗いコースから30~60℃までさまざまなお湯洗浄コース、エコ洗いコースなど16通りのプロフェッショナル洗濯コースを搭載する。

一般的な家庭用洗濯機の使用寿命は通常2500回ほどだが、耐久性を高める製品構造と業務用パーツを使用することで、その3倍の7500回の製品寿命を実現した。

オプションの自動洗剤投入機を接続すると、毎回洗濯時に洗剤やソフターが自動で投入される。なお、洗剤は市販の洗剤に対応する。

「myPRO-乾燥機 TE1120」の容量は8kgで、「myPRO-洗濯機 WE170V」の洗濯容量と同じ乾燥容量を確保した。エコ乾燥、自動乾燥、時間設定乾燥など16通りのプロフェッショナルプログラムを搭載する。

ドラム内のセンサーで水分量を感知する残留水分感知機能を搭載。これまでの乾燥機にありがちな、乾きムラや乾きすぎを防ぐ。アイロンがけに適した水分を少し残した乾燥も可能だ。

価格は、「myPRO-洗濯機 WE170V」が税別38万円、「myPRO-乾燥機 TE1120」が税別33万円。家電量販店でも販売する予定だ。初年度の販売目標は1000台。