(写真左より)武藤雄樹(浦和レッズ)、李忠成(同)、興梠慎三(同)  (c)J.LEAGUE PHOTOS (写真左より)武藤雄樹(浦和レッズ)、李忠成(同)、興梠慎三(同) (c)J.LEAGUE PHOTOS

浦和レッズが首位に返り咲いた。『明治安田生命J1リーグ』1stステージ第8節、これまで無敗で1位を走っていた川崎フロンターレを1-0で下したのだ。

浦和レッズ×名古屋グランパス チケット情報

スコアだけを見れば接戦かと思われるが、内容は浦和の完勝だった。DF・森脇良太の縦パスをFW・李忠成がヒールで流し、FW・武藤雄樹がダイレクトで決めたゴールシーン以外も、FW・興梠慎三が幾度となく決定的なシュートを放った。浦和と同様に、攻撃的パスサッカーを標榜する川崎Fをポゼッションで上回ったのも好材料だ。守備も安定感があった。前半はハイプレスでボールを収めることを許さず、後半は川崎Fにボールを持たれる時間帯が多くなってもボランチ・阿部勇樹と遠藤航、槙野智章、森脇の最終ラインがピンチを未然に防いだのだった。

試合後、ペトロヴィッチ監督が「非常にいいゲームだった。サポーターにとっても攻撃的な両チームが戦った非常に面白いゲームだったのでは。我々は90分間を通して相手をコントロールしてゲームを進めた。ボールを失った後の切り替えも非常によかった。全体を通して、勝利にふさわしいゲームができた」と語ったのも、納得のゲームである。

1位を奪還して臨む1stステージ第9節でホームに迎えるのは名古屋グランパスだ。小倉隆史新監督が率いる名古屋は、3勝1分3敗と一進一退の状況が続く。FW・シモビッチの高さや永井謙佑の速さなど、明確なストロングポイントを生かしたシンプルなアタックを見せたかと思えば、丁寧な組み立てから攻撃を構築する。カウンターか、ポゼッションかの二元論ではなく、相手、時間帯、自軍の状況を加味し、局面によってスタイルを変えているのだ。

ただ、完成度はまだまだ。第3節・川崎F戦、第5節・FC東京戦は勝負がどちらに転んでもおかしくないようなシーソーゲームを展開しながら、2-3と悔しい敗戦を喫した。しかし、ツボにハマッた時の爆発力は決して侮れない。浦和にとって名古屋は怖い相手であることは間違いない。

J1リーグ直接対決では名古屋が27勝5分18敗とリードする。過去3年間のリーグ戦の成績を見ても3勝3敗と互角だ。浦和サポーターは2014年J1最終節、ホームで迎えた名古屋戦を忘れてはいないだろう。名古屋に1-2で敗れた浦和は、第34節・徳島ヴォルティス戦を引き分けたガンバ大阪に届かなかったのだ。

浦和レッズ×名古屋グランパスは4月29日(金・祝)・埼玉スタジアム2002でキックオフ。試合当日は家族で楽しめる催しが盛りだくさんのGW恒例イベント『ファミリーJoinデー』を開催。レディアファミリーがデザインされたレジャーシートを来場者(ビジター応援来場者を除く)にプレゼント。また、オリジナルフェイスペイントを無料で実施。チケット発売中。