ヴァイッド・ハリルホジッチ監督 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督

アジアでの戦いの前に、北・東欧勢と雌雄を決する。日本代表がボスニア・ヘルツェゴビナ、デンマーク、ブルガリアと『キリンカップサッカー2016』の覇権を争うのだ。ハリルホジッチ監督は『W杯アジア最終予選』前に、欧州の強豪・古豪と対峙する機会を歓迎した。

『キリンカップサッカー2016』チケット情報

「日本にとって大きなテストになる。この招待した3チームが我々より強く経験があったとしても、2勝して大会を終わらす。タイトルを取ることによって、最終予選のいい準備になる」

また、指揮官は来日する3チームについて、次のように分析した。

「ボスニア・ヘルシェゴビナは私の母国だ。FIFAランクも20位ほどで、個人の能力がかなり高い。監督とも話をしたが、彼(メフメド・バジダレヴィッチ)は本気で勝ちに来ると言っていた。デンマークはかなりパワーのあるチーム。そしてデンマークの歴史上初めてシステムを変えた。この間の試合では3-5-2だった。190cmの選手が7・8人揃っていて空中戦が強い。ブルガリアは日本との5試合を見たが1分4敗と勝てていない。(3月26日の国際親善試合で)ポルトガルに勝ち、素晴らしい試合をした。ブルガリアは一時期難しい時間を過ごしたが、今は若手が台頭し野心を持ったチームに変わった」

相手を格上と認めた上で、監督は勝利を求める。

「我々は勝つ文化を育まなければいけない。我々の準備は第2段階に入っている。最終予選は2次予選より厳しい戦いになるだろう。我々にとって、『キリン杯』は素晴らしいテストになる。選手たちに自信を植え付けたい。そのためには常に勝ちたい。サッカーでは全てが試合では可能だ。全選手にどのチームにも勝てるという自信を持ってほしい」

ハリルホジッチ監督は目の前の『キリン杯』とともに、9月にスタートする『W杯アジア最終予選』、そして2018年『W杯』をも見据える。

「私の目的はこのチームを本大会に連れて行くこと。同時に2年後の状態も考えている。『キリン杯』ではもしかしたら、(ベンチ入りする)23名ではなく、24・25人呼ぶかもしれない。(新たに召集する選手のポイントは)資格があるか否かだけ。A代表はつまり資格がある選手だけを呼ぶ。本田(圭佑)、香川(真司)、長友(佑都)、長谷部(誠)であろうと資格がなければ呼ばない。私は日本人のキャラクターを変えたいと思っている。ピッチ外では優しい人でもいいが、ピッチ上ではサムライブルーを見せてほしい」

『キリンカップサッカー2016』は6月3日(金)・ボスニア・ヘルツェゴビナ×デンマーク/日本×ブルガリア・豊田スタジアム(愛知県)、7日(火)・決勝/3位決定戦・吹田市立サッカースタジアム(大阪府)にて開催。チケットは4月29日(金・祝)午前10時より一般発売。

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