福山雅治や玉木宏のように深みのある男性の声は、聴いているだけでうっとり。たとえ顔が好みじゃなくても、声がいいだけでちょっと魅力的な男性に見えてきます。

同じように女性の声でも、男性がときめくような「モテ声」があるのでしょうか。

今回、ビジネスボイストレーニングスクール『ビジヴォ』の代表・秋竹朋子さんに、女性の「モテ声」テクニックと印象アップする言い方を聞いてみました。

「モテ声」ってあるの?

「モテ声はあります。例えば相手のことを思いやれるような人は、周りの人に愛されますよね。自分にとって心地いいことをしてくれる人はモテるんです。それと同じで、相手にとって心地よく聞き取りやすい声というのは、相手の心をひきつけるためにも大事な要素なのです」(秋竹さん)

ついつい耳を傾けてしまう。そんな「モテ声」の特徴には、呼吸法が大きく関係しています。

「男女とも、おなかからしっかり発生した、相手の聴覚に届く周波数がモテ声の特徴になります。この周波数はすごく大事なんです。私たちは胸での呼吸とおなかの呼吸を、無意識でミックスして話しています。そのとき胸での呼吸の割合が多いと、小さくて通らない声になってしまうのです」(秋竹さん)

ちなみに「非モテ声」というものもあります。女性の場合、低い声で抑揚なく話すと非モテ声に。さらに男女共通で嫌われる音の高さがあるのだそうです。

「男女とも、ピアノの鍵盤で『ラ』の音くらいのだと、高すぎて嫌がられてしまいます。女性なら『ミ』『ファ』、男性なら女性の1オクターブ下の『ファ』『ソ』前後の音がモテ音域になります」(秋竹さん)

日本人男性好みの声は、この3つ

では、具体的にモテ声とはどのような声なのでしょうか。日本人の男性の好みの声は、大きくこの3種類あるそうです。

・高音の澄んだ声
・鼻にかかったような甘え声
・大人の女性らしい色っぽい声

この3種類のなかで、一番使いやすいものは「高音の澄んだ声」。これをベースに相手やシチュエーションによってほかの2つも使い分けると効果的なのだそう。

「合コンのときは、ある程度明るいはっきりした声がいいでしょう。でも、2人だけのときまで合コンのようにテンションが高い話し方をしてるとモテません。2人きりのときは、声の調子を変えてみて、ムードを作ることが大事だと思います」(秋竹さん)

また声の質だけではなく、「抑揚」もモテ声のポイントになります。

「男性は、抑揚がついてる声が好き。ボソボソと単調に話すよりも、抑揚がついた声の女性のほうが、基本的に男性からおごってもらえてる率も多いです。例えば『おいしい』『楽しい』って言葉も語尾を上げたりすると男性がコロッといったりするんですよ」(秋竹さん)