立花登を演じる溝端淳平

 BS時代劇「立花登 青春手控え」の試写会が2日、東京都内で行われ、出演者の溝端淳平、平祐奈、高畑裕太ほかが登場した。

 藤沢周平原作の本作は、昭和57年にNHKで放送された同名時代劇をリメークしたもの。

 立花登役を演じる溝端は、本作について「ただの時代劇の、戦って解決してすっきりというだけでなく、見ている方に切ない気持ちや考えさせられるものを残してくれる作品です」とアピールした。

 前作の立花役は中井貴一が演じた。「大先輩の中井さんについて意識していることは?」と聞かれた溝端は「(中井を)まねすることではなく、自分なりに新しく立花像を作っていければなと思っています。この間、中井さんとお会いすることがあって『分からないことがあったら、何でも聞いてね』って言ってくださって、すごくご縁を感じています。尊敬してやまない先輩の作品に負けないような作品になればなと思います」と抱負を語った。

 溝端と高畑は、劇中で迫力ある柔術のシーンに挑戦している。撮影時のエピソードを聞かれた溝端は「監督の思いのもと、僕らも必死に覚えながらやっています。僕も一生懸命なんですけど、高畑くんは段取りからさらに一生懸命なんです。でも、一つだけ彼に言いたいのは、まんじゅうを食べるところで、彼は段取りから食べてしまうので、(本番用の)まんじゅうがなくなってしまうという…」とクレームを付けた。

 それに対して高畑は「違うんですよ。まんじゅうを食べるしぐさに不安感を抱いてしまって、本番で手が滑っちゃってまんじゅうが転がったらどうしようって」と言い訳して、会場の笑いを誘った。

 ドラマは13日からNHK BSプレミアムで毎週金曜日午後8時から放送。