バラエティー豊かなラインナップが揃う今年のLOUD PARKには要注目です!

今年のLOUD PARKには、ヘッドライナーのSCORPIONSを筆頭に、何れも"ハードロック"や"ヘヴィメタル"という音楽の豊潤さと奥深さを体現するようなバラエティー豊かなバンドが揃っています。

北欧の民族音楽を取り入れた個性的なサウンドが特徴のAMORPHIS、美しくキャッチーな旋律にダークかつ凶暴な音楽を融合させた"メロディック・デスメタル"と呼ばれるジャンルの大御所的な存在であるCHILDREN OF BODOMのように日本のメタルファンからも人気が高いアクトのステージは決して見逃せないものになるでしょう。

そんな人気バンドに加えて、ヘヴィかつ陰鬱なサウンドを鳴らす"ドゥーム・メタル"の代表格の一組であるスウェーデンのCANDLEMASSや、ANTHRAXのヴォーカルを務めた経験も持つ実力派ヴォーカリスト、ジョン・ブッシュ率いるアメリカの正統派ヘヴィメタル・バンド、ARMORED SAINTなど、マニアックなヘヴィメタルリスナーからも来日が待望されていた"カルトヒーロー"的なバンドも揃っているのが心憎いところ。

更には、昨年、LOUD PARKへの初参戦が発表されながらも惜しくも出演キャンセルとなったMETAL CHURCHが一年越しのリベンジ決定! FUJI ROCKへも出演を果たし、メタルシーンのみならずあらゆるロック・ミュージックファンにアプローチできるアグレッションに満ちた音を鳴らすKILLSWITHC ENGAGE、超絶技巧で壮大な音世界を構築する"プログレッシヴ・メタル"シーンで確固たる地位を築くQUEENSRYCHEとSYMPHONY Xというプログレ二大巨頭の揃い踏みも堪りません!

また、流麗なメロディーラインにファンタジックな世界観を持つリリックを乗せたBLIND GUARDIANや、そのスイートでポップなヒットナンバーの数々で会場に集った往年のファンを大喜びさせるであろうDANGER DANGERといったメロディアスなバンドは、そのサウンドでメタル初心者の心も掴んでみせるハズ!

このように、10周年を超えて更なる力の入り具合が伝わってくるような豪華な布陣が敷かれた今年のLOUD PARK。毎年、恒例となっている"アイドル枠"にも今から注目です。

唯一の問題点を挙げるとするならば、3ステージ進行故に、観たいバンドの出番が重なる恐れがある……という贅沢な悩みが存在することぐらいでしょうか?

個人的には、初期のSCRPIONSを支えた名ギタリスト、ウリ・ジョン・ロートもLOUD PARK出演ということで、蠍団との夢の共演があるかも……なんて、今から妄想と期待を抑えることができません……!

"ヘヴィメタル"というと身構えてしまうかもしれませんが、前述したように、その音楽的表現に非常に広い幅があるのがメタルのおもしろさであり、そうしたバンドが一挙に出揃うのがLOUD PARKの大きな見どころ。音楽が好きな方ならば、一度、偏見を捨て去って会場に足を運んでいただければと思います。

鋼鉄音楽の見本市として新しい音楽との出会いを求めるのもあり、大型フェスの雰囲気をタップリと味わうのもあり、その楽しみ方もそれぞれ。今年の秋の過ごし方として、LOUD PARKでのヘッドバンギング&メロイックサインを選択肢の一つに加えてみてください!

都内在住の極々平凡なサラリーマン兼、アニメ、音楽、プロレス、映画…と好きなものをフリーダムに、かつ必要以上に熱っぽく語るBLOG「さよならストレンジャー・ザン・パラダイス」管理人。永遠の"俺の嫁"である「にゃんこい!」の住吉加奈子さんと共に、今日も楽しいこと、熱くなれることを求めて西へ東へ。