第6世代の「Wi-Fi 6(11ax)」に対応したバッファローのWi-Fiルータ

メルコホールディングスの中核企業であるバッファローが9月4日に発表したWi-Fiルータ「WXR-5950AX12」は、国内初となる10GbE(ギガビットイーサネット)を搭載し、しかもWi-Fi新規格の「Wi-Fi 6(11ax)」に対応した。10月中旬から発売する。価格はオープンで、税込みの実勢価格は4万9000円前後の見込み。

同時発売する「WXR-5950AX12R」は、発売を記念した台数限定のLaunch Editionで、内部構造が見えるクリアブラックの天面・背面パネルに、ゴールドのブランドロゴをあしらっている。

4K・8K映像のネット配信サービスが増えたり、家の中のIoT家電を外出先から操作したり、低遅延が求められるeスポーツが注目されたりしている。家庭内の無線通信環境も、より高速で複数機器と同時に接続するスペックが求められている。

Wi-Fi新規格のWi-Fi 6の「6」は、Wi-Fiの第6世代であることを意味する。従来のIEEE802.11で言えば「11ax」となる。つまり、Wi-Fiの世代表記が可能になったことで、802.11nが「Wi-Fi 4」、820.11acが「Wi-Fi 5」となる。

Wi-Fi 6は、19年7月に施行された電波法施行規則に準拠。従来の規格よりも通信速度や安定性を高めるさまざまな仕様を備えている。

具体的には、近距離通信を高速化する「1024直交振幅変調(QAM)」や、eスポーツなどで使う複数端末と1通信で同時に通信しながら高速化と低遅延を両立させる「直交周波数分割多元接続(OFDMA)」、空間を多重化して複数端末と同時通信して高速化する「MU-MIMO」、帯域幅を広げてトップスピードを高速化する「160MHzチャンネル対応」、スマートフォンやタブレット端末のバッテリ消費を抑える「TWT(Target Wake Time)」などの仕様だ。

中でも、TWTは従来のWi-Fiにはなかった新しい機能で、信号受信待機を必要としないときに子機側の通信機能をスリープ状態に移行させることで子機の消費電力を抑えてバッテリを長持ちさせる。

なお、従来規格のWi-Fi 5(11ac)でも、対応端末であれば160MHzやTWTの効果が得られる。

WXR-5950AX12は、メインプロセッサーに64ビット、2.2GHzクアッドコアの高性能CPUを採用し、5GHzのスピードとして最大4803Mbpsを実現。従来の最上位機種でWi-Fi 5対応のWXR-2533DHP2の最大1733Mbpsよりも、約2.7倍の高速化を可能にした。

また、Wi-Fi 6のパフォーマンス(5GHz 8ストリーム 4803Mbps、2.4GHz 4ストリーム 1147Mbps 理論値)を安定的に発揮する。

さらに、帯域幅の異なる端末(80MHz/160MHz)に対し、それぞれのパフォーマンスを最大化する独自アンテナ「デュアルスタックダイポールアンテナ」を搭載。設置環境に応じてアンテナ配置をカスタマイズし、通信環境の最適化を実現するという特許出願中の技術だ。

セキュリティ面でも、Wi-Fi Allianceが18年6月に発表した最新の「WPA3」に対応しており、同規格に対応した機器との通信で従来規格と比べて強固なセキュリティを実現。既存規格「WPA2」との互換モードも搭載し、WPA2対応機器との接続も維持する。

有線LANは、家庭用Wi-Fiルータで国内初となるWAN/LANそれぞれで10GbEに対応。5GbE、2.5GbEにも対応しており、WXR-5950AX12と同時発売の2.5GbE対応LANアダプタ「LUA-U3-A2G」(税込み8500円前後)や、今秋発売予定の2.5GbE対応5ポートスイッチングハブ「LXW-2G5」(価格未定)と組み合わせることで、家庭内の有線LAN環境を高速化する。

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