デンマークの産業用ロボットメーカー、ユニバーサルロボットは5月11日、6月に日本、韓国、台湾でそれぞれ支社を開設し、2016年の第4四半期に日本市場をはじめとするアジア圏での営業を本格化すると発表した。

中国・インドを除くAPACエリアを担当するシャーミン・ゴットフレッドセン ジェネラルマネージャは、「日本は、APACエリアのなかでとても重要なマーケット。日本で2012年に販売開始して以来現在までで、我々のロボットは数百台規模で稼働している。今年は5月時点で、すでに昨年と同じぐらいの台数を販売しており好調。今後販売やサポートをさらに強化するため、日本にも拠点を構える」と意気込みを語った。代理店の拡充も併せて進める。これまでのグリーネプランニングに加え、4月には日本バイナリーも販売代理店として加わった。同社では今後も代理店を拡大していく方針。

シンガポールにあるユニバーサルロボットのAPAC拠点が中心になり、日本では東京エリアで間もなく支社を開設。エンジニアと営業の2名体制でスタートする。支社ではテクニカルワークショップを開き、実際に製品を見られるようにするほか、販売代理店のエンジニアに対してのトレーニングやセミナーなども行う。実際の販売は、アームの先に取り付けるアタッチメントなどと組み合わせた総合ソリューションとして、これまで通り販売代理店が行う。

ユニバーサルロボットの主力製品URシリーズは、小型軽量な産業用ロボットアームで、ラインの再配置などにも柔軟に対応できるのが特徴。特別の安全柵なしに作業員と一緒に動作させることができる「協働ロボット」というカテゴリーに属する。安全性が高くプログラミングも容易。大きさ別にUR-3、UR-5、UR-10の3機種がある。必要に応じてアームの先端にユーザーがアタッチメントを装着し使用する。