マルコス・ジュニオール(横浜F・マリノス) (C)J.LEAGUE

首位・FC東京、2位・鹿島アントラーズを追うのはどっちだ。首位攻防戦が開催される『明治安田生命J1リーグ』第26節で横浜F・マリノスとサンフレッチェ広島が激突する。横浜FMは14勝3分8敗・勝点45の3位、広島は12勝7分6敗・勝点43の4位である。横浜FMはリーグ2位の45得点を叩き出せば、広島はリーグ最少の18失点しか喫していない。上を見ればFC東京の勝点は52、鹿島は48で走っている。今週末の矛と盾の対決は、『明治安田J1』V戦線のサバイバルマッチと言える。

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3連敗を喫し、上位争いから脱落したかに見えた横浜FMだが、第24節・名古屋グランパス戦で5-1、第25節・ガンバ大阪戦で3-1と踏みとどまった。11得点を量産していたエジガル・ジュニオが戦線離脱し、10番・天野純に続いてMF三好康児も海を渡るなど、戦力が大きく下がった。さらに日産スタジアムの芝が『ラグビーW杯』に向けたリノベーション作業のために散々な状態に。ショートパスをテンポよく回す横浜FMのサッカーに大きな足かせとなったのだ。

第23節・セレッソ大阪戦からマテウス、エリキの新アタッカー陣が登場し、前節から主戦場は日産スタジアムからニッパツ三ツ沢球技場に変更となった。仲川輝人、マテウス、エリキの3人の下に位置するマルコス・ジュニオールも3試合4発と再び量産態勢に入った。これで横浜FMは完全に息を吹き返したのだ。

G大阪戦後、アンジェ・ポステコグルー監督は「日産スタジアムのピッチがひどく、自分たちのサッカーができなかった。ピッチがよければ、自分たちのいいサッカーができる。今後も自分たちのサッカーをしていきたい」とキッパリ。

一方の広島は11戦負けなしと抜群の安定感を誇る。ただ5引き分けは多い印象がある。FC東京、鹿島との勝点差を考えると、今後は勝ち切ることが求められる。だが、好事魔多し。FWドウグラス・ヴィエイラが第24節・大分トリニータ戦で戦線離脱し、10番パトリックが古巣G大阪に復帰。得点の役割を担う今夏唯一の新戦力レアンドロ・ペレイラも前節・ジュビロ磐田戦では5戦目にして初先発し、2得点目をマークするなど期待に応えつつあったが、9月7日のトレーニングでまさかの負傷……。得点の期待は今季8得点とゴールに目覚めた左サイド・柏好文に重く圧し掛かる。また「リーグ戦とカップ戦は別物」と理解しつつも、9月4日・8日の『JリーグYBCルヴァンカップ』準々決勝・北海道コンサドーレ札幌戦で2-3、1-1とらしくない戦いぶりで敗れ去ったのも気になる。

『明治安田J1』第26節・横浜FM×広島は9月14日(土)・ニッパツ三ツ沢球技場にてキックオフ。V戦線に食らい付くにはどっちだ。チケット発売中。