体内の糖の代謝がわかる主な検査

糖代謝は空腹時血糖値HbA1cで確認することができます。

血糖値

食事をすると血糖値が上がり、私たちの活動のエネルギー源となります。しかし、食べたものが代謝できないと血中に糖分が多い状態が続き、細い血管に障害が出てきてしまいます。

糖質の多い食事での影響が短時間で強くでる数値で、検査直前に飴をなめていたり、食事をしたりすると数値が高くでる場合もあります。逆に検査の1日前に食事量を節制すると、検査では低くでる可能性もあります。

日頃から主食の量が多かったり、甘いものを食べる習慣があったりすると上がりやすくなります。

高値の場合

海藻や野菜、きのこなど糖分の吸収を抑える食物繊維が多い食べ物を、食事の最初に食べたり、間食を控えたり、運動をしてエネルギーを消費したりすることで数値は下がりやすくなります。

低値の場合

低血糖になっていることもあるので、エネルギー源となる糖質の補給をするといいですね。

HbA1c

糖尿病と密接な関係にあるHbA1c(ヘモグロビン エーワンシー)は、1~2ヶ月前の血糖の状態が推測できます。血糖値と違い、検査の1日前に食事量を節制しても、数値には影響がでません。

数値の高い要因や下げる方法は血糖値と同様になります。

今回ご紹介したケースは食事改善を1ヶ月〜3ヶ月ほど続ければ改善しやすい数値。食事以外でも、喫煙に加え、多忙や睡眠不足、ストレスでも数値は悪化します。要因となるものは避けるようにして、こまめにチェックをしていきたいもの。

健康診断は最低年1回、数値が変動してきた人は3ヶ月に1回は検査をして、専門医に診てもらいながら、自分の身体をメンテナンスしていくようにするといいですね。

株式会社Luce 代表取締役 管理栄養士、山野美容芸術短期大学講師、服部栄養専門学校特別講師、日本臨床栄養協会評議員、ダイエット指導士、ヨガ講師、サプリメント・ビタミンアドバイザーなど栄養・美容学の分野で活躍。書籍を3冊出版。本サイトではヘルスケア、食事・栄養、美容系を執筆。