『君がくれたグッドライフ』 (C)2014 Majestic Filmproduktion GmbH / ZDF

世界の国際映画祭で絶賛された映画『君がくれたグッドライフ』が5月21日(土)より公開される。本作は、ALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症した主人公が仲間と最期の自転車旅行に出る姿を描いた感動作で、このほど本編映像の一部が公開になった。

本編映像の一部

主人公ハンネスは年に1度、妻と仲間たちとともに自転車旅行をしているが、筋肉の萎縮と筋力低下をきたす難病のひとつ、ALSを発症する。余命を宣告された彼は、今年の旅行先をベルギーに決める。その理由は、ベルギーが尊厳死を許されている国だからだ。ハンネスはこれを人生最期の旅にしようと決意し、妻と仲間とともにドイツからベルギーを目指す。

映像は、ハンネスの病気を知り動揺を隠せない仲間の様子と、「先のことは考えられない」と本音を打ち明ける妻キキの姿から始まる。声を詰まらせながら胸の内を話すキキの切ない表情が印象的だ。一転して、キキが苦手なスカイダイビングに挑戦する様が描かれる。実はこれは、彼らが旅の間にクリアしなければならない“課題”を出し合う恒例のゲームで、キキはハンネスが出題したこの課題をなんとか乗り越えようとする。後にその臆病っぷりが仲間たちから散々イジられるなど、笑いがあふれる旅行の一幕も映し出される。

本編映像の後には予告編が収録されているが、「最後の日まで仲間と幸せに過ごしたい」と話すハンネス、彼の思いを尊重しようとするもこみ上げる悲しみを抑えきれないキキ、ふたりを支え笑顔を絶やさない仲間たちなど、こちらも愛する人のために互いを思いやる姿が胸を打つ内容になっている。

『君がくれたグッドライフ』
5月21日(土)公開