パブリッククラウドサービス「Cloudn」

NTTコミュニケーションズと米ベリオは、約150種類の豊富なAPI(Application Programming Interface)を備えるなど、拡張性が高いパブリッククラウドサービス「Cloudn(クラウド・エヌ)」の提供を開始した。税込みで月額945円から運用が可能で、他の日本国内向けクラウドサービスに比べて低価格で利用できる。

「クラウド・エヌ」は、米シトリックスシステムズが提供するオープンなクラウド・プラットフォーム・ソリューション「Citrix CloudStack」を採用したパブリッククラウドサービス。Amazon互換を含む約150種類のAPIを備え、簡単で迅速なアプリケーション開発ができるとともに、APIを利用した運用自動化による大幅なコストダウンが実現する。例えば、SaaS(Software as a Service)プロバイダのインフラ基盤として利用することで、SaaS自体のコスト競争力が大幅に向上するほか、開発用途など期間限定の目的にも低コストで利用できる。

データセンター(DC)は、米国のほか、6月からは日本でも提供する予定。利用するDCを選択することで、日本から海外に展開するコンテンツサービスやSaaSのインフラ基盤、日本国内からのグローバルなディザスタ・リカバリなどが、簡単・安価に実現する。

また、基本的なIaaS(Infrastructure as a Service)機能や、クラウド上の仮想サーバーへのトラフィック、CPU の使用率を監視し、ユーザーアクセスなどの負荷に応じて、自動で仮想サーバーの数を追加・削除する「オートスケール機能」に加え、7月からは、CDN(Contents Delivery Network)連携機能、10月には大容量データ保存を実現するオブジェクトベースのストレージ機能を追加する予定。また、7 月には「Cloudn」上で動作するアプリケーション実行環境のアウトソースに対応するPaaS(Platform as a Service)のトライアルサービスを開始する。

料金は、月額上限945円で利用できるプランなど、アプリケーション開発環境からSaaSインフラ基盤としての利用まで、用途に合わせて選択できる五つのサービスプランを用意する。申し込みはウェブサイトからで、現在、7月31日までの期間限定で最大3か月間5000円分が無料で利用できるスタートアップキャンペーンを実施している。

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