青山敏弘(サンフレッチェ広島) (c)J.LEAGUE PHOTOS 青山敏弘(サンフレッチェ広島) (c)J.LEAGUE PHOTOS

『明治安田生命2015Jリーグチャンピオンシップ(CS)』の再現だ。5月21日(土)・エディオンスタジアム広島でサンフレッチェ広島とガンバ大阪が激突する。

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両軍とも、ここまで苦しい戦いを強いられてきた。広島は5勝3分3敗・勝点18の暫定6位、G大阪は5勝1分5敗・勝点16の暫定8位。1試合消化ゲームが多い首位・川崎フロンターレが勝点27、広島・G大阪と同じ11試合消化の2位・浦和レッズが勝点26と考えれば、苦戦ぶりもわかるだろう。

ターゲットにしていた『ACL 2016』でもグループステージ敗退を余儀なくされた。広島は3勝3敗でF組3位、G大阪に至っては2分4敗と1勝もできないままG組最下位に甘んじた。だが、メリットもある。広島もG大阪も過密日程から解放されたのだ。両クラブとも『2016 Jリーグ ヤマザキナビスコカップ』が決勝トーナメントに突入する8月末まで、リーグ戦に集中できる。

そこで、1stステージ第13節である。今後の流れを考えると、今週末のゲームが重要な意味を持つ。年間順位を視野に入れて、そろそろ安定して勝点を積み上げたいところ。

広島はピーター・ウタカが存在感を発揮。得点ランキングトップタイの9ゴールを量産するとともに、味方にラストパスも送り続ける。攻撃のスイッチを入れる青山敏弘も調子を上げてきた。前半戦は青山が相手チームの徹底マークに遭い、前線へのボール供給が断たれることもしばしばあったが、ここ最近はウタカ、柴崎晃誠、茶島雄介の1トップ2シャドー、右・ミキッチ、左・柏好文へパスを通している。守備陣も立て直した。2試合連続で0封し、昨季最少失点を誇った強固な守備を取り戻しつつある。浅野拓磨をU-23日本代表で欠く第13・14節は、出場機会が減っているエース・佐藤寿人の奮起に期待したい。

G大阪も前節・ジュビロ磐田戦で、公式戦5連敗中だったホームで勝利し、勢いを得た。遠藤保仁がトップ下に入り、躍動した。右・アデミウソン、左・宇佐美貴史と流動的にポジションチェンジしながらチャンスメイクする。45分には宇佐美→遠藤→宇佐美のパス交換から宇佐美が右サイドを突破し、アデミウソンの技ありゴールへ導いた。66分にはパトリックのポストプレーを受け、裏へ抜け出した遠藤がGKとの1対1を冷静に決めた。ボランチ・井手口陽介を出場停止とU-23日本代表召集で欠く第13・14節では、遠藤をボランチに戻すのか、トップ下に固定するのか、長谷川健太監督の決断が気になる。

広島×G大阪のリーグ戦直接対決は広島の19勝7分20敗とほぼ互角。『CS』、2月の『フジゼロックススーパーカップ』で広島が2勝1分とし、『天皇杯』準決勝ではG大阪が一矢報いた。ライバルを叩き、勢いに乗るのはどっちだ。チケット発売中。