2012年版『エリザベート』まもなく開幕 2012年版『エリザベート』まもなく開幕

ウィーン初演から20周年、日本でも根強い人気を誇る大ヒットミュージカル『エリザベート』がいよいよ5月9日(水)に東京・帝国劇場で開幕する。初日に先立ち5月7日、春野寿美礼、石丸幹二らキャストが会見で意気込みを語った。ほかに登壇者は高嶋政宏、岡田浩暉、平方元基、加藤清史郎。

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元宝塚トップスターで、今回初めてエリザベート役を演じる春野は、まずは「初日に向かって突き進む覚悟。気持ちよく初日を迎えたいです」と挨拶。エリザベートを黄泉の世界へと誘惑する“トート(死)”役の石丸幹二は「舞台稽古もいい調子できていますので、この勢いで走っていけたら」と自信を見せる。また、2000年の初演時からシングルキャストでエリザベート暗殺犯・ルキーニを演じている高嶋政宏は、「(公演回数が)900回を超えているのですが、まだ発見がある。奥深い舞台だなと改めて感動しています。今回も新メンバーが加わって新しい化学変化がありましたし、何と言っても(トート役にヨーロッパで活躍している)ハンガリーの怪人マテ・カマラスが入って、(日本の舞台に立つという)偉大なる挑戦をしています。それを見て僕らも相当、触発されています」と見どころを語った。

エリザベートの息子・ルドルフの少年期を加藤清史郎が演じるのも話題。加藤は「テレビは1回撮っちゃったものは撮り直せないですが、舞台は緊張感もあるけれど、1回やったものを明日も演じるから、次はこうしてみようとかが出来る。そういうところがいいなと思います」と舞台の魅力を説明。また自身の歌唱力に関しては「80…70点……うーん、頑張ります」と控えめな評価ながら、高嶋からは「100点超えちゃってる!」という賛辞も。母親役の春野からも「舞台上では実際は絡みがなくて寂しいのですが、舞台袖から眺めて、わが息子が頑張っている、私も頑張ろうと勝手にエールを送られている気になっています(笑)。稽古場でも清史郎君をはじめ、(ルドルフ少年役の)みんな元気で礼儀正しくて、こっちが見習わなくてはいけないことがいっぱいありました」と言われ、照れたような笑顔を見せていた。

公演は5月9日(水)から6月27日(水)まで帝国劇場にて。チケットは発売中。その後7月5日(木)から26日(木)に福岡・博多座、8月3日(金)から26日(日)に愛知・中日劇場、9月1日(土)から28日(金)に大阪・梅田芸術劇場 メインホールでも上演される。なお、メインキャストは交互出演で、日によって異なる。