宮崎あおい(左)と佐藤健

 映画『世界から猫が消えたなら』の大ヒット舞台あいさつが24日、東京都内で行われ、出演者の佐藤健、宮崎あおいが出席した。

 公開から10日間が経ち、宮崎は「またこうして舞台あいさつをさせていただけるのがうれしい」と喜び、佐藤は「こうして一緒にプロモーションするのも今日が最後だと思うと、作品が自分たちの物からお客さんの物になってしまったんだという寂しい気持ちもありますが、たくさんの方に見ていただいてうれしいです」と複雑な“親心”を明かした。

 全国各地を回って行ってきたプロモーションでは「見終わった後の皆さんの感想や質問にも答えさせてもらって、深いところでこの作品を受け止めてくれているんだなという声が多かった」と振り返った佐藤は、少し下がって隣に立つ宮崎に目配せすると「舞台あいさつに一緒に出ると、気付くと後ろにいるのをやめてもらっていいですか」と笑わせた。

 宮崎は「ついついシャイな部分が出ちゃう」と照れ笑いを浮かべ、共に各地を回った佐藤について「すごく頼りになる青年でした。誰が何を必要としているか、自分が何を求められているのかを分かって、表現するのがお上手。本当にありがたいと思っています。気さくですよね」と改めて感謝を述べた。

 対する佐藤は、コミュニケーションを取るのが得意ではないという宮崎の印象を「どれだけ心を開いてくれているのかが最後までつかめなかった。逆にそんな人もいないのですごい人だと思っています」と語り、「(原作者の川村)元気さんとの最終的な目標が、あおいちゃんをカラオケに連れて行ってB’zの『ウルトラソウル』を歌ってもらうことだった。道のりは遠いけど諦めていない。頑張ります」と“延長戦”を誓っていた。