(左から)髭男爵、メイプル超合金、テル、ゴー☆ジャス

映画『サウスポー』の宣伝隊長に、今年ブレイクを果たしたメイプル超合金(カズレーザー&安藤なつ)が就任したが、これに異議を唱える同じサンミュージック所属の芸人である髭男爵(山田ルイ53世&ひぐち君)、テル、ゴー☆ジャスが集結した。

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映画は、無敗のボクシングチャンピオンのビリーが頂点から突然、転げ落ち、全てを失うも、復活を期して再び立ち上がっていくさまを描き出す。

昨年末のM-1グランプリで決勝進出を果たし、事務所の中でも期待の売れっ子となったメイプル超合金に先輩芸人からは羨望と共に様々な質問、ツッコミが! カズレーザーは「去年はお仕事がなくて、僕ら年収ゼロでした!」と映画の中の主人公と重ねるようにどん底エピソードを告白。すかさず髭男爵から「今年に入ってからスゴイでしょ?」と水を向けられると「いまは金は腐るほどあります。先月も32万円もらってますから」とうブレイクというには微妙な金額を誇らしげに明かし笑いを誘う。

カズレーザーと安藤は自分たちに掛かる“一発屋”の空気をヒシヒシと感じているようで「ファンレターの終わりに『こんなに好きになったのは、ダンディ坂野さん、スギちゃん以来』とあって…(笑)」と一発屋の系譜を辿っていることを自覚。カズレーザーは常に赤い服を着ているが、見た目がわかりやすく派手である点についても、髭男爵が「危険信号」と警鐘を鳴らす。

ブレイクの自覚を問われるとカズレーザーは「一発屋も何も、これといった武器もないでやってるので…」と困惑しつつ「昔は声を掛けられることもなかったけど、いまはちびっ子が来ますね。『お前どっち? カズレーザー? (同じく赤い衣装の)8.6秒バズーカー?』と(笑)」と明かす。一方、相方の安藤は「私は気づかれないです。店員にも『お連れの方(=カズレーザー)、TVで見ました』とか言われる。キャラ薄いんですね」と語り、周囲から「薄くねーだろ!」と突っ込まれていた。

サンミュージックといえば、渦中のベッキーの所属事務所としても知られるが、トーク中に髭男爵が「事務所的にはいまがどん底ですから(笑)」と自虐気味に漏らす一幕も。事務所の大黒柱が数か月、活動休止した事態を髭男爵は「建築法違反状態(笑)」と語りつつも「徐々に頑張ってくれたら」とエール。稼ぎ頭の期待がかかるメイプル超合金は「マネジャーからは『お前らが頑張ってもどうにもなんないこともある』と言われました」(カズレーザー)とマイペースに語り、安藤は映画のPRとして「絶対にみんな、復活できますよ」と力強く語っていた。

『サウスポー』
6月3日(金)ロードショー