(左から)清水崇監督、清野菜名

体感型上映システム・4DX専用に製作されたホラー映画『雨女』の完成披露試写会が5月26日(木)、東京・ユナイテッド・シネマ豊洲で行われ、主演の清野菜名とメガホンをとった清水崇監督(『呪怨』シリーズ)が出席した。清野は来場者と一緒に映画を鑑賞し、4DXを初体験。水が降り注ぐエフェクトでびしょ濡れになり、「雨が降りまくりですね」とご機嫌だった。

『雨女』/その他の画像

雨の日になると、「大雨の中、踏切で電車が過ぎるのを待つ幼い少女の目の前で、女の子を抱いた黒服の女が電車に轢かれる」という悪夢に悩まされる主人公の理佳。実生活では、恋人の浮気に悩まされる彼女は、母親の命日に帰省するが…。

清野は「ストーリーに沿って、座席が動いたり、背中に衝撃が来たりして、映画の世界にすっかり入り込ました」と4DXの効果を堪能。撮影は今年2月に行われ、「めちゃくちゃ寒かったです。特にプールのなかで一日中撮影することがあって、あまりの辛さに『監督もやってみてよ』と思った」と恨み節も。清水監督は「相当がんばってくれました」と清野の奮闘をたたえた。

「生粋のアナログ人間だから、最初は乗り気じゃなかった」という清水監督だが、「スマホで映像が簡単に見られる時代に、映画館でしか味わえない経験をしてもらえるのが面白いと思った。劇場に足を運んでもらうきっかけになれば」と4DXの意義をアピール。それでも「4DXは疲れて、慣れてしまうこともある」と指摘し、「使用するエフェクトはかなり吟味した」とこだわりを語っていた。

取材・文・写真:内田 涼

『雨女』
6月4日(土)全国のユナイテッド・シネマ他にて4DX限定公開