ヴァイッド・ハリルホジッチ監督 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督

5月26日、『キリンカップ2016』に臨む日本代表メンバー25名が発表された。『キリン杯』で「勝つ文化を根付かせたい」と語るハリルホジッチ監督は、選手たちに「大きな野心と真剣な姿勢」を求めた。

気になる日本代表メンバーは以下の通り。
【GK】川島永嗣(ダンディー)、東口順昭(G大阪)、西川周作(浦和)
【DF】長友佑都(インテル)、槙野智章(浦和)、森重真人(FC東京)、吉田麻也(サウサンプトン)、丸山祐市(FC東京)、酒井宏樹(ハノーファー)、酒井高徳(ハンブルガー)、昌子源(鹿島)
【MF】長谷部誠(フランクフルト)、柏木陽介(浦和)、香川真司(ドルトムント)、清武弘嗣(ハノーファー)、小林祐希(磐田)、大島僚太(川崎F)、遠藤航(浦和)
【FW】岡崎慎司(レスター)、本田圭佑(ミラン)、小林悠(川崎F)、金崎夢生(鹿島)、原口元気(ベルリン)、宇佐美貴史(G大阪)、浅野拓磨(広島)

指揮官は日本サッカーの置かれた現状に危機感を表した。

「『ACL』でベスト8に日本のクラブはいない。現代フットボールは何を求めているのか、関係者は本気で考えなければいけない。中国、韓国、UAEは2クラブが8強に残っているが、日本はゼロ。今回の結果に疑問を持たなければ、日本サッカーにとって手遅れになる」

ハリルホジッチ監督は日本代表にも当然危機感を持っている。

「この5年、本田、香川を超える選手は出てきたか。A代表のここ5年間の成績(『W杯 2014』でグループリーグ敗退や『アジア杯 2015』準々決勝敗退)を見てほしい。敗因をしっかり見つめないといけない」

さらに9月にスタートする『W杯』アジア最終予選に向けて、ゴールゲッターの必要性も説いた。

「1・2回のチャンスを決めるゴールゲッターを2・3人見つけないといけない。各国にはゴールゲッターが1・2人いる。ゴールゲッターのいないチームは上へはいけない」

ゴールゲッターと言えば、大久保嘉人である。前人未到のJリーグ3年連続得点王に輝き、今季も得点ランキング2位につけるFWを日本代表に呼ばない理由を問われた監督は、次のように語った。

「彼は非常に稀なゴールゲッターだ。ただA代表で多くのゴールを挙げていないのはなぜか(60試合出場で6得点)。彼は川崎Fではゴール前16mのところで仕事をする。だが、A代表では守備で戻らなくてはならないし、ゲームの組み立てもしないといけない。A代表で彼の動きが合うか、私はまだ躊躇している」

『キリンカップサッカー2016』は6月3日(金)・ボスニア・ヘルツェゴビナ×デンマーク/日本×ブルガリア・豊田スタジアム(愛知県)、7日(火)・決勝/3位決定戦・吹田市立サッカースタジアム(大阪府)にて開催。チケットは予定枚数終了。日本代表の試合はテレビ朝日系列、日本以外の試合はBS朝日にて放送。