日々忙しくて、家と会社を往復するだけの毎日。待ちに待ったはずの週末は、疲れ過ぎて、家で寝るだけ。気付けば日曜の夕方『サザエさん』の時間になり、何もしなかったことに後悔……という週末を繰り返しているアラサー女子も、多いのでは?

忙しくて疲れていると、なかなかお出かけする気になれないもの。

そこでおすすめしたいのが、疲れていても、ゴロンとリラックスして楽しめる週末読書。それも、行った気になれる旅行エッセイを、週末の一冊に選んでみては? 必要なのは妄想力だけ!

今回ご紹介するのは、旅人目線だけでなく、生活者目線で書かれた「フランス」にまつわる5冊。

フランスと言えば、美味しい料理とワイン、美しい風景にファッション……ですが、アラサー女子が注目すべきポイントは、他にも!

近年、フランスでは、子育て支援が充実し、出生率が上昇中。働きながらの子育てが、“当たり前”として認知され、働くお母さんへの風当たりも、日本とは異なる様子。また、家族関係やパートナー関係もさまざま。結婚や出産、育児と仕事の両立で悩むアラサー女性には、フランスのライフスタイルも参考にしたい。

美味しいフランスを堪能

池波正太郎『あるシネマディクトの旅』

あるシネマディクトの旅

何十年もフランス映画を観てきた池波正太郎が、フランスを旅した際のエッセイを集めた一冊。特に、食事のシーンでは、登場するメニューを食べたくなること必至。例えば、フレンチの定番“舌平目のムニエル”。

「何といっても、リヨンの〔メール・ギイ〕がすばらしかった。舌平目のムニエルなどという、ありふれた料理を得意にするだけあって、そのこんがりとした焼けぐあいといい、魚の身のやわらかさといい、盛りつけといい、何ともいえなかった。あれだけのムニエルを食べたおぼえがない。やたら油くさい東京の名高い店のムニエルなど、足許にもおよばなかった」出典『あるシネマディクトの旅』

東京の有名店でも味わえない、絶品の舌平目のムニエル! 魚をソテーする香ばしい香りを想像して、既によだれが出ている人もいるのでは? できるなら、ひと口でいいから味わってみたい。

他にも、朝食には、バターたっぷりのオムレツ、香ばしくてやわらかいパン、鴨料理にサラダ……。食通の著者が食べる、気張らないフレンチがなんとも美味しそう。