丸山祐市(FC東京) (c)J.LEAGUE PHOTOS 丸山祐市(FC東京) (c)J.LEAGUE PHOTOS

悪い流れを断ち切りたいFC東京と、このまま上昇気流に乗りたいガンバ大阪が激突する。『明治安田生命J1リーグ』1stステージ第14節の話である。

FC東京×G大阪 チケット情報

FC東京は4勝2分5敗・勝点14で暫定12位に甘んじている。消化試合が2試合少ないとは言え、首位・川崎フロンターレの勝点の半分という状況だ。直近5試合のリーグ戦の成績は1勝2分2敗。5月13日の第12節も、内容ではサガン鳥栖を圧倒しながらゴールが奪えず、スコアレスドローに終わった。クラブ初の8強入りを目指した『ACL』でも、ホームで2-1と先勝しながら、アウェイに乗り込んだ5月24日のゲームで試合終了間際、上海上港にゴールを決められ、アウェイゴールの差で涙を呑んだ。

対するG大阪も上海上港に完敗を喫した。G大阪は上海上港とグループステージで対戦したが、ホームで0-2、アウェイでも1-2と連敗。それどころか、1勝も挙げられないまま『ACL』は終戦となったのだ。だが、過密日程から解放されたG大阪は徐々に調子が上向きとなった。第12節では遠藤保仁をトップ下に上げたのが功を奏し、ジュビロ磐田を2-1で下した。第13節は井手口陽介に代わってボランチに入った倉田秋が出色の出来を見せるとともに、アデミウソンが2試合連続ゴールを決めるなど、3-1とサンフレッチェ広島から完勝を収めた。これでG大阪は6勝1分5敗・勝点19の暫定6位まで順位を上げてきた。

日程を見ても、G大阪が有利だ。G大阪は前節から中7日と休養も準備も万全なのに対し、FC東京は上海でのアウェイ戦から中4日の戦いとなる。さらにFC東京は日本代表DF・森重真人を出場停止で欠く。G大阪は井手口がU-23日本代表で不在だが、前節の倉田のパフォーマンスを見ると心配はいらないだろう。調子、日程、選手状況でFC東京には逆風が吹く。

だが、G大阪の3連勝の可能性大と見るのは早計だ。両軍のリーク戦の通算成績は11勝6分11敗と全くの五分だが、ホームでは8勝4分2敗とFC東京が圧倒する。ホームでFC東京が3連勝中で、12試合負けなし。ホームでG大阪に敗れたのは、2001年7月が最後である。

FC東京としては森重に代わって最終ラインをまとめる日本代表DF・丸山祐市の手綱捌きとともに、前田遼一、平山相太、阿部拓馬らアタッカー陣の決定力が勝負の鍵となる。G大阪はトップ下に遠藤が入ってから、パトリック、アデミウソン、宇佐美貴史が流動的なアタックを披露しているだけに、この調子を維持したいところ。

『明治安田J1』1stステージ第14節・FC東京×G大阪は5月29日(日)・味の素スタジアムにてキックオフ。チケット発売中。