『ヒメアノ~ル』『オオカミ少女と黒王子』

「ぴあ」調査による2016年5月27日、28日のぴあ映画初日満足度ランキングは、古谷実の同名漫画を森田剛主演で映画化した『ヒメアノ~ル』がトップに輝いた。2位に二階堂ふみ、山崎賢人がダブルを務めたラブ・ストーリー『オオカミ少女と黒王子』、3位にビージーズの名曲にのせてみずみずしい初恋を描く台湾製ラブ・ストーリー『若葉のころ』が入った。

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1位の『ヒメアノ~ル』は、殺人鬼・森田正一の狂気と、平凡な男・岡田の日常を交差させて描く衝撃作。舞台などでもその演技力が高く評価されている森田は、本作で過去のトラウマを抱えながら無機質な殺人を繰り返すサイコキラーに扮しているが、出口調査では「森田の怪演が迫力があった」「言葉少なく、淡々と殺していく様が逆に現実的」「“無表情”という感情を表していた」「ファンの私でももう二度と見たくないと思えるほど過激で残酷だった」と強い衝撃を受けたようだ。

物語は、岡田(濱田岳)と職場の同僚・安藤(ムロツヨシ)と岡田の恋人ユカ(佐津川愛美)の絶妙な三角関係と、森田がユカを狙い、徐々に距離を縮めてくる様が緊張感たっぷりに描かれる。観客は「最初はコメディかと思ったら途中から雰囲気が一切変わり、それからは怖いのひとこと」「映像もストーリーも現実的で生々しすぎてくらくらした。逃げ場がないくらい迫ってきた」と映画の世界観に引き込まれたようで、「見終えた後、日常に戻れてよかった」との声も聞かれた。

2位の『オオカミ少女…』は、少女漫画が原作でありながら「CMやツイッターを見て興味を持った」という男性客も多く「期待を裏切られることなく楽しめた」「コメディ調ではなく真面目なシーンもとてもよかった」「思いがけずジーンときた」「夜景や街並みなど風景が素晴らしかった」と好評。原作ファンの女性からは「ヒロインがうらやましい」「キュンキュンした」「こんな人がいたらいいなぁ」などの声があがった。

(本ランキングは、5/27(金)、28(土)に公開された新作映画11本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)

(C)古谷実・講談社/2016「ヒメアノ~ル」製作委員会 (C)八田鮎子/集英社 (C)2016 映画「オオカミ少女と黒王子」製作委員会

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