マカフィーは、現地時間の5月8日にラスベガスで開催された「Interop Las Vegas 2012」で、データセンター(DC)向け次世代ネットワーク不正侵入防止ソリューション「McAfee Network Security Platform」の新機能として、最大80GbpsのIPSソリューション「XC Cluster」を発表した。今後、順次機能強化として提供する。

スループットは最大80Gbpsで、同時接続数は3200万まで拡張できる。既存製品の中で最も性能の高いネットワークIPSソリューションと比較しても高性能かつスケーラブルで、物理・仮想化・クラウド環境での高度な脅威対策を提供するとともに、DCや通信企業のコアネットワーク、サービスプロバイダのプライベートクラウドのニーズに対応する。

サービスプロバイダの環境に合わせたマルチテナンシーオプションでは、一つのアプライアンスに最大1000件の仮想ISPポリシーを作成できる。また、モバイルサービスプロバイダ向けの機能など、細やかなポリシー管理を独自のルール設定機能で実現し、顧客やサービスに合わせたネットワークポリシーを管理できる。

今後は、「VMware vShield API」を介した仮想環境の検査機能の追加を予定しており、仮想環境下でのネットワークセキュリティの統合を実現する。

仮想アプライアンスの「Network Threat Behavior Analysis」は、レイヤ7の情報など、ネットワークのフローデータを活用し、IPSの可視化機能を強化することによって、複数のネットワークアプリケーションフローを関連づけ、ネットワーク内の脅威をより詳しく把握して、脅威やアプリケーションの動作を時間ベースで分析できる。

「McAfee Network Security Platform」の新しいセンサと「Network Threat Behavior Analysis」の日本での提供は、7月頃を予定している。また、5月11日まで開催される「第9回情報セキュリティEXPO春」で参考展示する。