スターになることに関心がない子たちのやりたい音楽を形に

――カニエ・ウェストといえば、彼が創設したレーベルG.O.O.D. Musicと、TABLOさんが率いるレーベルHIGHGRNDが、3泊4日で14曲を作るプロジェクト“SONG CAMP”を一緒にしたことが話題になりました。その様子を映した動画の中で「脳がセクシーな男(TABLO)」「ノリのアイコン(TUKUTZ)」「HIP HOP救助隊(MITHRA)」というキャッチフレーズが使われていましたが、気に入っていますか?

TABLO「もちろん。なぜなら自分たちで作ったから(笑)」

DJ TUKUTZ「気に入ってるから、世の中に出たんです!」

――自己プロデュース力もさすがです(笑)。参加者は、所属アーティストのHYUKOH(「SUMMER SONIC 2016」への出演が決定)のボーカリスト・ヒョゴや、プロデューサーのCODE KUNSTほか、TABLOさんが2ndアルバムのプロデュースを手がけたイ・ハイなど、シャイな方が多かったですが、そういうアーティストたちの士気を高めてまとめていく秘訣は?

TABLO「僕たちもそうでしたが、本来の自分の姿を変えようとしたりはしません。素晴らしい音楽の才能を持っているけど、スターになることに関心がない子たちのやりたい音楽を形にするのがHIGHGRND。大切なのは、そういうアーティストがありのままの姿でのびのびと長く音楽ができるように居場所を作ってあげることだけです」

――HIGHGRNDのアーティストだけでなく、事務所やレーベルの垣根を超えて、音楽の可能性を広げる架け橋となっているのが、EPIK HIGHのような気がします。SHINeeのジョンヒョンさんのイ・ハイさんへの楽曲提供や、ジュンスさんのPSY最新アルバムへの参加も、皆さんがいたからこそ実現したそうですね?

TABLO「あぁ、そんな風に言っていただいたらプレッシャーですよ。僕たちはSHINeeやSUPER JUNIOR、JYPのアーティスト、それからすでにご存知の通り俳優のソン・ジュンギさんとも親しいし……(詳しくは、発売中の雑誌『韓流ぴあ 6月号』参照!)。元々どんなジャンルか、アイドルなのかそうじゃないのか」

DJ TUKUTZ「事務所が一緒だとか、違うとか」

TABLO「そう、そういうことを気にせずに、自分たちがいいと思う人と付き合うタイプだからか、僕たちのところに誰かを紹介してほしいと来る人が多いんだよね。かといって人脈が広いわけではないんだけど、HIP HOPの仲間だけで付き合おうという感覚がありません」

――現在シーズン5が放送中のサバイバル番組『SHOW ME THE MONEY』の人気で、昨今新たなHIP HOPブームでしたよね。その影響は感じていますか?

TABLO「僕たちはデビューして長いので、これまでに4、5回そのブームを経験してきました。世の中のあらゆるものは、流行り廃りを繰り返すのが常なので、僕たちにとっては今のブームが特別な感じはしないけど、盛り上がっているのはうれしいことですね」

――最近気になっているアーティストはいますか?

TABLO「特に最近ということではないけど、ILLIONAIRE RECORDS? DOK2、The Quiett、Beenzino……」

MITHRA「それからTWICE。AOAももうすぐカムバックする(※)って、記事が出てたよ。芸能ニュースはいつもくまなくチェックしています(笑)」
※取材はAOAのカムバック前に行われました

TABLO & TUKUTZ「(呆れ顔)」

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