次の『007』の監督候補の中に、デンマークの女流監督スサンネ・ビアが混じっているらしい。イギリスのRadio Timesと、The Hollywood Reporterが報道した。

その他の情報

候補に挙がっている人はほかにも数人いるようだが、もしビア監督に決まったら、シリーズ初の女性監督となる。大型予算をかけたハリウッドの人気アクション映画の監督に女性が選ばれること自体がほとんどなく、この分野における女性への偏見が指摘される今日だけに、今後の展開は注目されることだろう。

ビア監督は未来を生きる君たちへ』でオスカー外国語映画賞を受賞。『アフター・ウェディング』でもノミネートされている。ハリウッド映画デビューは、ハル・ベリー主演の『悲しみが乾くまで』。

『007』のプロデューサーたちの興味を引いたのは、今年放映開始になったテレビドラマ『The Night Manager』と思われている。このドラマに主演するトム・ヒドルストンは、次のジェームズ・ボンドの候補のひとりとして名が挙がっており、どちらかが決まれば、もう一方も有利になりそうだ。

文:猿渡由紀