平沢和重(星野源)に声を掛ける嘉納治五郎(役所広司)

 9月29日に放送された大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」第37回に、外交官の平沢和重が登場。第1回以来となる再登場に合わせて、演じる星野源がコメントを発表した。

 「嘉納治五郎を演じる役所(広司)さんの収録も終盤だったので、送り出すムードが現場にありました。治五郎さんは初回からほぼ毎回出られていて、撮影期間も長い。スタッフの皆さんもそうですし、ご本人にも『終わるな』という感じがあって、その空気が大河ならではというか、1年間の重みを感じました。平沢は何も知らずにたまたま治五郎さんに出会っただけなんですけれど、『面白いことをやるんだ』という感じが真に迫るものがあって。思いを託されたというか、後に平沢さんがなぜ招致のスピーチ(第1回で登場)を引き受けたのかという理由が分かった気がします」。

 物語は現在、昭和初期の戦争の時代へと突入しているが、平沢は1964年の東京オリンピック招致に貢献する人物。第1回ですでに、招致の決め手となるIOC総会でスピーチを披露する場面に登場しており、今後はそこに至る道が明らかになっていくはず。嘉納治五郎の最期を見取った平沢がどんな活躍を見せるのか、注目していきたい。