(左から)梅宮辰夫、百々果ちゃん(梅宮アンナの愛娘)、梅宮アンナ

本年度のアカデミー賞脚色賞に輝いたジョージ・クルーニー主演作『ファミリー・ツリー』の試写会が10日に開催され、梅宮辰夫と梅宮アンナの父娘が登壇し、“家族”にまつわるトークを繰り広げた。

その他の写真

“芸能界一有名な父娘”ということで実現した今回のトークショーだが、実は映画の舞台となったハワイとも一家は縁が深く、アンナ曰く「初めて(ハワイに) 行ったのは母のおなかの中にいたとき。もう100回は行っている」のだとか。さらに、梅宮辰夫と妻・クラウディアの挙式は、劇中でも重要な場所となるカウアイ島で行われたことが語られ、梅宮家とハワイとの切っても切れない縁に観客も感心しきりだった。

映画の感想を聞かれた梅宮は「男は家庭と家族に責任を持たないと!」と、威厳たっぷりの父親像を力説。アンナも「父親らしい父親なんですよ(笑)。劇中の一家は私たち家族に似ているところがある。15歳のころの私も、長女のアレックスのようなことを言ってましたから」と、ドラマやセリフへの親近感を語った。また、梅宮家の円満の秘訣について、アンナは「すごく仲もいいし、けんかもする。言いたいことを言うから仲が良いのでは」と答え、さまざまな波乱を乗り越えた一家ならではの、温かな家族の絆が垣間見える一幕もあった。

この日は、劇中音楽を提供したジェフ・ピーターソンによる生演奏と、梅宮アンナの愛娘である百々果ちゃんらによるフラダンスも披露され、会場はハワイムード一色となった。

『ファミリー・ツリー』は、ハワイで何不自由なく暮らしていた男が直面したさまざまなトラブルを通して、人生を見つめ直し、家族の絆の再生を図ろうとする物語。『アバウト・シュミット』『サイドウェイ』のアレクサンダー・ペインが監督を務め、ユーモラスな会話劇の中に、人生や家族といったテーマを盛り込んだ感動作となっている。

『ファミリー・ツリー』

取材・文・写真:渡部あきこ