IQ300の天才探偵を演じた玉木宏

 映画『探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海』の初日舞台あいさつが4日、東京都内で行われ、出演者の玉木宏、広瀬アリス、石田ひかり、谷村美月、小倉久寛と和泉聖治監督が出席した。

 本作は、本格ミステリーの巨匠・島田荘司氏による「御手洗潔シリーズ」初の映画化作品。

 クランクアップから明日で丸1年となる。IQ300の天才脳科学者でありながら探偵を趣味に持つ御手洗を演じた玉木は「撮影が終わってからも取材などで役と向き合う時間が多かったので、こういう側面もあったのではないかと自分で言葉にして、そこで気付くこともあった」と明かした。

 玉木は「映画の中で目指したのは、無機質でどこか機械的な人。自分でコントロールできる人だけど、どこか不器用なところもある。そこに人間らしさを埋め込んだつもり」と役作りを明かした。

 強盗に襲われる看護学生を演じた谷村は「圧巻というか。涼しい顔というのを通り越して、何かすごいと思いました。こういう人は見たことない。想像をはるかに超えていました」と御手洗に成り切った玉木を称賛した。

 また、御手洗に解決してほしい事件について、玉木は「僕は名古屋で、小4の時にすごく仲の良かった親友が北海道に引っ越してから全く連絡を取っていない。彼の消息というか人捜しをしてほしい」と呼び掛けた。

 一方、映画のオリジナルキャラクターの編集者を演じた広瀬は「足が小さくてよく転ぶので、それが悩み。大きくする方法はあるんですかね?」と問い掛け、玉木から「知らないよ。それは探偵じゃなくてお医者さんかスポーツトレーナーに聞くことじゃないの?」と突っ込まれ、笑いを誘った。