ビックカメラ(宮嶋宏幸社長)は、5月11日、コジマ(寺崎悦男社長)と資本・業務提携を締結したと発表した。同日開催の取締役会で、コジマを子会社化することを決議。これによって、ビックカメラグループは家電量販業界2位に浮上する。

コジマが6月26日に実施する第三者割当増資に伴って、ビックカメラがコジマ株の50.06%を取得して子会社化。ビックカメラから役員を1人派遣する予定だ。コジマの店舗ブランドを継続する計画で、商品仕入れや物流、店舗開発、人材などで連携していく。

提携によってビックカメラグループの売上高は1兆円規模となり、ヤマダ電機に次ぐ業界2位のポジションを築き、とくに首都圏では市場シェアが20%を超える水準になる。ビックカメラは、「都市型」「駅前」「大型」をキーワードに、首都圏など大都市圏で店を構えている。一方、コジマは「地域密着」をコンセプトに、東日本を中心に全国で郊外店を展開。競争の激しい家電量販業界で、両社の強みを生かして他社との差異化を図っていく。