坂本龍馬湿板写真 江戸時代 慶応二年(1866)または三年(1867) 高知県立歴史民俗資料館蔵 【東京会場のみ3日間 ※他会場と東京の左記期間外は複製を展示】
フォトギャラリー近年の新発見資料も! 新たな龍馬像に迫るフォトギャラリー
  • 刀 銘吉行 坂本龍馬佩用 江戸時代 京都国立博物館蔵  【全会場】
  • ペリー来航図(甲寅記事画巻)(部分) 江戸時代 安政元年(1854) 【全会場 ※画面巻き替えあり】
  • 重要文化財 梅椿図(血染の掛軸) 板倉槐堂筆 江戸時代 慶応三年(1867) 京都国立博物館蔵  【全会場 ※展示替えあり】
  • 紫糸威鎧 島津斉彬所用 江戸時代 京都国立博物館蔵 【全会場】
  • 重要文化財 龍馬書簡 文久三年三月二十日 坂本乙女宛 江戸時代 文久三年(1863) 京都国立博物館蔵  【全会場 ※展示替えあり】

特別展覧会『没後150年 坂本龍馬』が2016年10月から2017年8月にかけて京都、長崎、東京、静岡で開催されます。

現代の日本でも人気を保ち続ける坂本龍馬の魅力を人間的な側面と新資料から読み解く展覧会。

初心者からファンまで誰もが楽しめるみどころを3つご紹介します。

龍馬から見える「日本人論」

日本で最も人気のある歴史上の人物のひとり、坂本龍馬。

没後150年を迎えようとしている今、なぜ坂本龍馬が現代の日本人をひきつけてやまないのか、という観点から企画されたのがこの展覧会です。

坂本龍馬の波乱の生涯は歴史の研究書よりも小説や映画、漫画によってよく知られています。

その中でも龍馬のイメージ形成に最も大きな影響を与えたと言われているのが司馬遼太郎による「竜馬がゆく」です。

しかしその以前、明治39年の没後40年祭にはすでに主要な手紙や遺品が集められ京都東山で展示公開されていました。

龍馬の自由な発想や先見性・行動力・交友の広さ・家族への愛情ユーモアあふれる文章を見れば、作家や小説やドラマを作りたくなるのです。

今回の展覧会では、龍馬の歴史的な評価よりも残された直筆の手紙に焦点を当て、その文章から龍馬の心根の真実に迫ります。

現代の日本人が坂本龍馬をなぜ好きなのかを考えることはすなわち「日本人論」でもあるのです。

みどころ1:「龍馬の手紙」の面白さをわかりやすく展示

重要文化財 龍馬書簡 慶応二年十二月四日 坂本乙女宛(部分) 江戸時代 慶応二年(1866) 京都国立博物館蔵 【全会場 ※展示替えあり】

現代において坂本龍馬がこれほど人気がある最大の理由は、彼が書き残した手紙が面白いからにほかなりません。

今回の展覧会では直筆にこだわり手紙を多く展示。

若き龍馬の固い決意が書かれた手紙や、大政奉還付近の緊張感ある多忙な様子、さらに妻おりょうとの新婚旅行まで、龍馬の人生が直筆の手紙に綴られています。

彼のユーモアあふれる手紙を読めば、龍馬の思想の柔軟さや家族への愛情などを直接感じることができるでしょう。