白物家電事業は売却するが、「レグザ」ブランドのテレビなど、映像事業は、東芝グループ内で継続していく

東芝の連結子会社の東芝ライフスタイルは、6月8日、テレビ・ブルーレイディスク(BD)レコーダーなどの映像事業を、2016年6月30日に会社分割によって、東芝グループの東芝メディア機器に承継し、同日に名称変更して発足する新会社「東芝映像ソリューション」が映像事業を継続すると発表した。

東芝映像ソリューションの資本金は4億9000万円、代表者は未定、従業員数は約700人。事業内容は、テレビ、BDレコーダー、業務用ディスプレイなどの開発・製造・販売、修理・コールセンター業務などのサービス事業など。

東芝は2014年4月に、それまで東芝が手がけていた映像事業と、東芝ホームアプライアンスが手がけていた冷蔵庫などの家庭電器(白物家電)事業の一体運営を目指し、東芝ライフスタイルを設立。しかし、2015年12月に発表した「新生東芝アクションプラン」に基づいた構造改革の一つとして、白物家電事業は、事業継続性の観点から、単独ではなく、他社をパートナーとして迎え入れることが最適だと判断。今年3月30日、東芝ライフスタイルの発行済み株式の80.1%を中国・美的集団に譲渡すると公表していた。6月30日付で東芝ライフスタイルとその子会社は美的グループの子会社になる。白物家電事業は売却するが、映像事業は、引き続き、東芝グループ内で継続していく。