中村俊輔(横浜F・マリノス) (c)J.LEAGUE PHOTOS 中村俊輔(横浜F・マリノス) (c)J.LEAGUE PHOTOS

初タイトル獲得を睨む川崎フロンターレにとって、重要な一戦になる。『明治安田生命J1リーグ』1stステージ第15節で、横浜F・マリノスのホームに乗り込むのだ。

横浜FM×川崎F チケット情報

現在、川崎Fは9勝4分1敗・勝点31で暫定1位。2位・鹿島アントラーズが勝点1差、消化試合が2試合少ない3位・浦和レッズが勝点4差で控える。川崎Fとしては4連勝で1stステージを終え、15日間で5試合戦う過密日程の浦和の取りこぼしを待ちたいところ。

前節、川崎Fは苦しんだ。前半はジュビロ磐田の守備に封じられ、後半はスピーディーなパスワークで圧倒的にゲームを支配するも、得点が奪えず。スコアレスドローも頭によぎった88分、オウンゴールで勝点3を獲得したのだった。風間八宏監督の采配も光った。磐田守備網に手を焼いている状況を打破するために、38分ボランチ・森谷賢太郎に代えてFW・大塚翔平を投入。トップ下に入っていた中村憲剛をボランチに下げ、パスのリズムを作ったのだ。

リズムに乗れなければ手を打つ、決定力を欠いても勝ち切る。川崎Fは磐田戦でタイトル獲得を実現するため、成長した姿を見せたと言える。事実、試合後に指揮官も「あれだけチャンスがあるので、最後のところはもう少し楽に取りたかったというのが本音。ただ、こういう試合をしっかり勝っていくのは大事なこと。選手には自信にしてほしい」と課題を挙げつつも、前を向いた。

ホームで迎え撃ち横浜FMは、6勝3分5敗・勝点21の暫定7位だが、川崎Fにとって厳しい相手となるだろう。横浜FMは、現在2連勝中。前節は柏レイソルを相手に、横浜FMらしさを発揮した。

ポゼッションで柏に優位に立たれ、シュート数も横浜FMの8本に対し、13本放たれたがスコアは3-0。ゴールはすべて中村俊輔の左足から生まれた。45分に中村の右コーナーキックをニアでDF中澤佑二が頭で合わせて先制。52分の右コーナーキックは相手DFに跳ね返されるも、MF中町公祐が競り勝ち、FW齋藤学の振り向けざまのボレーにつなげた。88分には中村の右CKのこぼれ球を中町が確保しセンタリング、DFパク・ジョンスのコースを狙ったヘディングで勝負あり。内容で押されても、セットプレーという飛び道具で勝負をものにする。強い横浜FMが戻りつつある。

リーグ戦通算成績でも横浜FMのホームでは7勝2分3敗と高い勝率を誇る。過去3年間のリーグ戦の結果も、横浜FMが4勝2敗とリードする。

しかも試合当日は、横浜FMのレプリカユニフォーム付きチケットが4万枚用意されている。通常のチケット価格に600円プラスすれば、販売価格4500円のレプリカユニフォームが手に入るのだ。この超破格のチケットで日産スタジアムは今季最多の観客動員が見込まれるだろう。

『明治安田J1』横浜FM×川崎Fは6月11日(土)・日産スタジアムでキックオフ。チケット発売中。