昭和ウルトラシリーズの登場怪獣を中心に、人気イラストレーター、POPが美麗イラスト化!

『ウルトラ怪獣擬人化計画』において、電撃版と並ぶもう一つの大きな柱となっているのが、美少女キャラクターを用いた英語教習本『もえたん』のキャラクターデザインでも知られるPOP氏による「POP版」です。

こちらは、擬人化怪獣のイラストレーションをPOP氏が単独で手掛けており、そこでピックアップされている怪獣たちも『ウルトラマン』~『ウルトラマン80』までの"昭和ウルトラシリーズ"をメインとしたセレクションになっています。

ウルトラ怪獣擬人化 ウルトラ怪女子 ( CD付 ) (画像は「Amazon」より)

バルタン星人、エレキング、メトロン星人のような『ウルトラマン』『ウルトラセブン』の王道を行く怪獣に始まり、『ウルトラマンA』でエースらウルトラ兄弟を苦しめた宿敵、ヤプール人とエースキラー、そして、何気に強豪怪獣の多い『ウルトラマンタロウ』からはテンペラー星人が登場するなど、昭和の怪獣ファンにはお馴染みの怪獣たちが勢揃い。

POP氏が全ての擬人化を担当している為、そのデザインには統一感があり、POPファンならばどの怪獣娘も全力で愛でたくなること必至! また、電撃版とセレクションを同じくする擬人化怪獣も多く、そのデザインの違いを見比べるのも『ウルトラ怪獣擬人化計画』の大きな楽しみどころとなっています。

POP版『ウルトラ怪獣擬人化計画』のコミカライズは、マニアックなギャグがウリ!

こちらのPOP版もアニメ作品への客演やブラウザゲームとのコラボ、同人CDの発売など、積極的にメディアミックスを行っており、『ヤングチャンピオン』(秋田書店刊)誌上では『ウルトラ怪獣擬人化計画 feat.POP Comic code』のタイトルでコミック版も連載されています。

ウルトラ怪獣擬人化計画feat.POP Comic code 1 (画像は「Amazon」より)

電撃版の『ウルトラ怪獣擬人化計画 ギャラクシー☆デイズ』が四コマ漫画であるのに対して、本作はストーリーもののショートコメディ作品であり、作者の風上旬先生の作風もあってか、不条理感が強めでちょっとブラックな要素も含んだ笑いが持ち味の作品です。

主役は、女性化したメフィラス星人(初代)。ウルトラ兄弟に敗北した(つまりは、一旦死んでしまった)怪獣たちが女の娘に転生した姿で集う学校、「怪獣墓場学園」を舞台とする本作には、歴代ウルトラシリーズのパロディやメタな笑いが大量に盛り込まれており、可愛らしさとマニアックな特撮ギャグが同居する個性的な一冊となっています。

ウルトラ怪獣擬人化計画 feat.POP 宇宙忍者バルタン星人 ノンスケール PVC製 塗装済み完成品フィギュア (画像は「Amazon」より)

フォトギャラリーウルトラ怪獣擬人化計画「ゼットン」フィギュアの他画像を見る
  • ©2013 TSUBURAYA PRODUCTIONS
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  • ©2013 TSUBURAYA PRODUCTIONS
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こちらのPOP版もフィギュアのリリースが行われるなど、更なる世界観の拡大を見せています。電撃版と合わせて、今後も目が離せないシリーズです!

ちなみに過去には「はいたい七葉」という沖縄ローカルで放映されたショートアニメ作品とコラボした「はいたい!ウルトラ怪獣!?」という短編アニメが制作されています。声優陣も非常に豪華であり、ぬるぬると動く怪女子たちはとてもかわいらしいですね。

『ウルトラ怪獣擬人化計画』は、怪獣ファンもそうじゃない方にも超オススメ!

各種ブランド、クリエイターを介してのバラエティに富んだ企画が盛り沢山な『ウルトラ怪獣擬人化計画』は、"怪獣"に"美少女"というキャッチーな要素を加えた斬新なキャラクタープロジェクト。その為、従来の特撮ヒーローファン、怪獣ファンに加えて、新たなファン層にもアプローチできる企画となっています。

ウルトラ怪獣擬人化計画 ゴモラ (画像は「Amazon」より)

とはいえ、その擬人化には怪獣の特徴や意匠といったオリジナルの要素がキチンと盛り込まれおり、ウルトラシリーズのファンにとっても見応え十分。元ネタが上手く落とし込まれたデザインを見るだけでも十分に楽しむことができます。

また、意外な怪獣の抜擢などもあり、その目が行き届いたチョイスも非常に楽しいポイントです。

例えば、一般的には知名度が決して高い怪獣とはいえない『ウルトラマン80』のザンドリアスが電撃版では非常に可愛らしい擬人化を施され、そのデザインの秀逸さから人気怪獣の仲間入り。

コミカライズ版で活躍したり、Pixivでファンアートが作られたりというシチュエーションは、この『ウルトラ怪獣擬人化計画』以前には考えられなかった事態であり、"擬人化"というギミックを得たことで、ちょっと渋めの怪獣にスポットライトが当たるというユニークな現象も起きているのです。

ただただ「可愛い」だけでは終わらない。ウルトラファンならば、そのデザインセンスやセレクションに思わず心が踊ってしまう。それが、この『ウルトラ怪獣擬人化計画』の一番の魅力です。

当然、イラストやフィギュアから入って、オリジナルの怪獣が登場するウルトラマンシリーズに触れるという楽しみ方もアリ!

昭和のシリーズを知らない若い方にも、この企画をきっかけとして歴代のウルトラマンやウルトラ怪獣のことを知っていただければ、ファンとしてはこんなに嬉しいことはありません。

萌える怪獣無法地帯とでも呼ぶべき『ウルトラ怪獣擬人化計画』は、その展開の多彩さ故に、その入口は様々。気になるアイテムがあれば、是非とも手に取っていただきウルトラシリーズの奥深い世界に触れていただければと思います!

都内在住の極々平凡なサラリーマン兼、アニメ、音楽、プロレス、映画…と好きなものをフリーダムに、かつ必要以上に熱っぽく語るBLOG「さよならストレンジャー・ザン・パラダイス」管理人。永遠の"俺の嫁"である「にゃんこい!」の住吉加奈子さんと共に、今日も楽しいこと、熱くなれることを求めて西へ東へ。