そして、意外に大きな要因なのが、デカイ字しか書けないという事。何というか、きちんと書いてもしょうがないというか、マーカーのペン先も太いし、どうせ消すのだからページ単位の情報量を増やす必要もない。その「ザックリ」書く感じが、とても楽というか、「書いている実感」が気持ちよく伝わるのだ。簡潔に、要点をまとめてとか考えずに、書きたい事を適当に書く事が出来る。「2時間にしましょうか、3時間にしましょうか」とか喋りながら、「2時間、3時間」とか並べて書いて、「じゃ、2時間で」とか言いながら3時間の方をサクッと消すとか、そんな事が出来るわけだ。で、ほとんど、打ち合わせ中の手遊びみたいにして書いたり消したりしてる内に、それなりのメモが出来上がってしまう。

中は、ホワイトボードが4枚8ページと、間を仕切る透明シートが綴じられている
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  さらに、太い線で大きな文字だから、意外に読みやすい。そして、スマートフォンで撮影しても読みやすい。これがまた意外だったのだけど、最近流行のスマートフォン対応ノートと比べても遜色ない読みやすさなのだ。まあ、細いペンで細々書いたものと、マーカーでザックリ書いたものでは、字が大きい分、ホワイトボードの方が判読性が高いのは当たり前なのだけど、それが実感できるレベルなのだ。しかも、この「NUboard」で書いた部分を、オーリッドの「カイバースマートマーカーWB」で囲めば、文字のデジタル化も可能。実際、悪筆で、「カイバー」の人力によるOCRでも誤認識が多かった筆者の文字が、かなり高い認識率でテキストデータ化出来たのは、やはり書いた文字が大きいからではないかと思うのだ。

この分厚いボード部分が書きやすさのポイント拡大画像表示

 さらに、この「NUboard新書判」が凄いのは、各ページが凄まじく厚いこと。だから、手で持って立って書いても、全然ブレない。そして何度も言うけど、ザックリとしか書けないから、立ったままパパっとメモするのに、本当に向いているのだ。展覧会のポスター見て会期をメモするとか、買わなければならないリストを電車の中で作るとか、人から聞いたネタをその場で書くとか、そういう事が、もう驚くほど気軽に出来る。普通のメモ帳を持ち歩いてた時には全然出来なかったのに。