激戦となった9月のSIMフリースマホ販売台数シェアの推移

全国の家電量販店やECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、9月のSIMフリースマートフォンの販売台数前年同月比は127.2%だった。増税前の駆け込みによって、デジタル家電で200%を超えるカテゴリーも多かったことを考慮すると、伸び率は大きくなかった。大きくシェアを伸ばしたのは242.0%を記録したシャープだったが、米中貿易摩擦の影響でシェアを大きく落としていたファーウェイが95.5%と前年並みに戻しており、ようやく回復の兆しが見え始めた。

9月の週次でメーカー販売台数シェアの推移を分析すると、ファーウェイ・ASUS・シャープの3強がもつれ合いながら、激しくせめぎ合っている様子がうかがえる。初週はシャープがトップだったが、じわじわとファーウェイが逆転。ASUSは2週目まで2位をキープしていたが、後半はシェアを落とし、3位に後退した。

シリーズ別では、シャープの「AQUOS sense2」が24.0%と突き抜けた。その背中をファーウェイの「HUAWEI P30 lite」が16.1%で追っている。最も多くの製品がベストテン入りしたのはASUS。高単価ながら8月に発売した可動式カメラ搭載機「ZenFone 6」も、7位と好調だ。OPPOは、12月に発売した「OPPO AX7」の人気が根強い。

これから年末商戦に向けて各社が新モデルを投入することで、ランキングは大きく変動することが予想される。先陣を切ったのは、現在4位のOPPO。10月18日に3万円台で有機EL/Felica対応/防水・防じんなどの機能を備えた「OPPO Reno A」を発売する。「AX7」以来となるミドルレンジ帯の新モデルだけに、シェア上昇への期待は高い。

好調のシャープもSIMフリーでの展開時期を決定していないが、すでに「AQUOS sense3」を発表済み。ファーウェイ一強の状況がここ数年続いていただけに、年末はメーカー別・シリーズ別ともに例年以上の激しいシェア競争が展開されることになりそうだ。(BCN・大蔵 大輔)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。

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