その点、この支援制度は、保育園で保育補助としての経験を積みながら、勤務時間の一環として資格取得のための講座を受講でき、働きながら十分な勉強時間を確保した上で、保育士試験にチャレンジできます。

さらに試験合格し、資格を取得した場合は正社員として採用されます。

保育士志望者のメリット

もし同社の支援制度を使って資格取得を目指す場合、さまざまなメリットが得られると考えられます。

例えば、資格取得のための講座の受講料の負担がないこと。そして働きながら十分な勉強時間の確保ができること。さらに、保育士資格を得た後は、正社員登用されるということ。

これらのメリットを踏まえると、本気で保育士になりたいものの、働きたい、と同時に考える人にぴったりの制度といえます。

ちなみに、この制度を導入した保育園側は、自分の園の仕事を経験している人材を確保できるうえに、正社員化することで、保育園が負担した受講者の講座受講費用を厚生労働省「キャリアアップ助成金」で実質ゼロ負担にできるというメリットがあります。

都築氏は、「本制度を利用して正社員になった方は、保育補助として慣れ親しんだ保育園で安心して働き続けることができるため、制度を導入している園からは、離職率が抑えられることや、採用のミスマッチを防ぐ上でも高評価をいただいています」と話していました。

保育士は社会が必要とするやりがいのある仕事。国家資格が必要な専門職であり、どんなに時代が進んでも「人」にしかできない仕事でもあります。

子育て経験や子ども好きというスキルを活かせる転職や再就職先の一つとして、保育補助として働きながら保育士を目指す、という道を考えてみてもいいのではないでしょうか。

<参照>「ココキャリ・アカデミー

ライター。美容、健康、グルメなど、今ドキ女性が気になる情報をお届けしています。素朴な疑問を調査したり、専門家に聞いたりして、分かりやすく読者に伝えるのがモットー。